伊豆半島500km旅 驚きの燃費「リッター20」と“疲れない”理由とは? マツダ「CX-60」で走ってみたら?【試乗記】
マツダ「CX-60」で、都内から伊豆半島を一周する約500kmのロングドライブを実施。3.3リッター直列6気筒ディーゼルエンジンの走行性能や実燃費、そして先進運転支援機能の使い勝手について、早朝の市街地から高速道路、ワインディングまで様々なシーンで検証した結果をレポートします。
マツダ「CX-60」で500km走破 直6ディーゼルの実燃費と“疲れなさ”の正体
2026年1月中旬、マツダ「CX-60 XD Drive Edition Nappa Leather Package(AWDモデル)」のステアリングを握り、都内から伊豆半島を一周する約500kmのロングドライブを実施。
3.3リッター直列6気筒ディーゼルエンジンの走行性能や実燃費、そして先進運転支援機能の使い勝手について、早朝の市街地から高速道路、ワインディングまで約500kmを走破して確認できた実力をお伝えします。
CX-60を簡単に説明すると、新世代ラージ商品群第一弾として2022年に登場した「ドライビングエンターテインメントSUV」をコンセプトとした、ミドルサイズSUVです。
ボディサイズは全長4740mm×全幅1890mm×全高1685mm、ホイールベース2870mm。
エンジンは、2.5Lガソリンエンジンとモーターを組み合わせた「e-SKYACTIV PHEV」、3.3L直列6気筒ディーゼルエンジンに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせた「e-SKYACTIV D」、2.5Lガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.5」。
そして今回試乗した3.3L直列6気筒ディーゼルエンジンの「SKYACTIV-D 3.3」を用意。なおトランスミッションはトルコンレス8速ATを組み合わせています。
今回のエンジンスペックは最高出力231PS、最大トルク500Nmを発生する3.3リッター直列6気筒ディーゼルターボエンジンですが、都内から高速道路、そして伊豆の山道まで、どのような印象だったのでしょうか。

■高速燃費は20km/L前後を記録
世田谷区を出発し、東京ICから東名高速道路を目指します。早朝の都内は交通量が比較的多く、信号によるストップ&ゴーが続く環境でした。この区間での燃費計は13.7km/Lを表示しました。
東京ICから東名高速道路に入ります。最初の流入ランプは登り勾配ですが、3.3リッター直列6気筒ディーゼルエンジンの恩恵で、アクセルを軽く踏み込むだけで力強い加速が得られ、スムーズに本線へ合流できました。
本線合流後は交通量がかなり多かったため、「クルージング&トラフィック・サポート(CTS)」を作動。
前走車に対する追従走行(加減速)は滑らかでしたが、操舵支援(レーントレーシングアシスト)に関しては修正舵がやや小刻みに入る印象を受けました。また、片側の白線が薄れている箇所では、システムが認識している側の白線に寄る挙動が見受けられました。
東京ICから厚木ICまでの区間燃費は、メーター表示で20km/L前後を記録。カタログ数値のWLTCモード高速道路モード(20.4km/L)に近い数値です。
その後、小田原厚木道路へ移行し、アップダウンが続く区間を走行しましたが、ここでもディーゼルのトルクフルな走りに身を任せて車速を維持し、燃費は18km/L前後で推移しました。
運転していて心地良くなってくるのはアクセルペダルを踏み込んだときで、2000回転を超えたあたりからスムースな吹け上がりが続きます。
■海沿いの道も快適に巡航
小田原西ICから国道135号線に入り、熱海・伊東方面へ南下します。
海沿いのアップダウンが続くルートですが、信号停止が少なかったこともありスムーズに走行でき、一般道ながら燃費計は16km/L前後を示しました。
ここで印象的だったのは、エンジンの極低回転域での粘り強さです。
大排気量のディーゼルターボは1500回転以下でも余裕あるトルクを発生し、一般道を流すくらいであれば1200回転以下で十分事足ります。
エンジンからのノイズは皆無ではありませんが、その音質は耳障りなものではなく、中速域に入ればほとんど気にならなくなりました。
日が昇り気温が上昇したため、オプション装備のパノラマサンルーフを開放し、潮風を感じながらのドライブとなりました。
今回最初の目的地とした「河津七滝ループ橋」は、全長1064m、高低差45m、直径80mという規模を持つ二重らせん構造の高架橋です。
地震による土砂崩れの教訓を生かした工法で知られ、その存在感ある佇まいは走行しても眺めても楽しめるスポットですが、取材日はあいにくの工事中でした。その全容を確認することができなかったのは心残りです。
その後、下田周辺のヤシの木並木が醸し出す異国情緒ある雰囲気の中を通過し、南伊豆から西伊豆方面へ。
道路脇の石像に見守られる富士見彫刻ラインや、松崎町のなまこ壁など、伊豆特有の景観の中を伊豆半島の下側をなぞるように走行します。
途中の堂ヶ島では強風のため遊覧船が欠航していましたが、車内は快適そのもの。運転していて不快な部分はなく、気持ちよく走り続けることができました。

■狭い道でも安心の視界
さらに西伊豆を北上し、次の目的地である「土肥桜」のスポットへ向かいます。
土肥桜は12月下旬からほころび始め、2月中旬まで濃いピンク色の花を咲かせる日本一早咲きの桜と言われています。
取材時はちょうど満開の時期を迎え、狭い山間の道沿いに咲く桜並木の横にCX-60を並べて撮影することができました。
この付近は道が狭く、駐車には気を使うシチュエーションでしたが、ここで役立ったのが「360度ビューモニター」です。
全幅1890mmのボディサイズでも、画面で周囲の状況を正確に把握することで、難なく駐車を行うことができました。
■スポーツモードで山坂道へ
土肥金山などを観光した後は、西伊豆スカイラインへ。
ここは「天空の道」のような絶景が続くワインディングロードです。 ここで走行モードを「スポーツモード(Mi-Drive)」に切り替えました。
アクセル操作に対する応答性が高まり、より力強い加速が得られることで、曲がりくねった道を軽快に駆け抜けていきました。
また、足回り(乗り心地)に関しては、以前から言われている嫌な硬さは軽減されている印象で、よほど荒れた路面でなければ気になりませんでした。
冬場のドライブゆえに暖房を使用していましたが、長時間座っているとシートと背中の間に蒸れを感じることがあります。
今回の車両には「シートベンチレーション」が装備されており、これを作動させることで不快感を軽減し、快適な座り心地を維持できました。
夕暮れを迎え、帰路は伊豆縦貫道から国道1号線(箱根越え)、箱根新道、西湘バイパスを経由しました。
一般道ではディーゼル特有のトルクフルな走りを、高速道路では重厚感ある直進安定性を再確認し、不安のない走りを堪能しました。
最終的に帰宅時のオドメーターを確認すると、走行距離は約500kmを表示していました。
「そんなに走ったっけ?」と思えるほど身体的な疲労感は少なく、帰宅してもなおCX-60の運転のしやすさに感心させられる結果となりました。
Writer: くるまのニュース編集部
【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】
知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。


































