「目的地が同じなら同一料金」とは限らない? 知っておきたい高速道路のルールと例外
千葉は特に注意!? 京葉道路とアクアラインは対象外
また、この制度は一般道および東京湾アクアラインと、京葉道路の京葉JCT~宮野木JCT間を経由するルートを走っても、割引の対象外となります。アクアラインはまだしも、京葉道路の例外は頭に入れておくとよいかもしれません。
たとえば、宮野木JCTの東に位置する東関東道の千葉北ICから、常磐道の柏ICまで走行するとしましょう。このルートの場合、「東関東道→京葉道路→外環道(京葉JCT)→常磐道」が最短で、通常料金は2240円、ETC料金は1630円です。ここで、京葉道路に並行する「東関東道→外環道(高谷JCT)→常磐道」というルートを採った場合、通常料金は2290円、ETC料金は1890円になり、京葉道路経由との差が生まれます。
ところが、千葉北ICから東へ、「東関東道→圏央道(大栄JCT)→常磐道」という大回りルートでも、ETC料金は1890円(通常料金3150円)になります。京葉道路経由の最短ルート料金は適用されないものの、東関東道・外環道経由と、圏央道経由との料金のあいだで調整が図られるのです。ちなみに、この千葉北IC~柏IC間の場合は首都高経由が最短距離ではないので、首都高を経由した場合は走行経路どおりの料金がかかります(通常料金2570円、ETC料金2560円)。
このようにルートによっては料金差が生じたり、一部区間で一般道を経由するほうが安くなったりする場合もありますが、走行中にそれらの違いを細かく検討するようなことは事故にもつながりかねません。あらかじめ複数のルートを調べたうえで、渋滞に応じて適宜選択すべきでしょう。
【了】