斬新「ちいさなスープラ」初公開! 「ほぼ軽サイズ」&“開放感ある”オープンボディ! 「ホンモノ志向」のド迫力“専用デザイン”採用! 「コペン」ベースのNATS「C91 SUPRA」がTAS2026に登場!
「東京オートサロン2026」に、日本自動車大学校(NATS)の学生が製作した「C91スパイダー」が登場しました。軽自動車のダイハツ「コペン」をベースに、映画「ワイルド・スピード」の「スープラ」をモチーフとして作り上げた一台は、学生ならではの発想力と高い技術力で来場者の注目を集めました。
“ちいさい”ながらも世界観を忠実に再現!
2026年1月9日から11日にかけて、日本最大級のカスタムカーイベント「東京オートサロン2026」が、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催されました。
会場には国内外の最新カスタムカーやコンセプトカーが数多く並ぶ中、日本自動車大学校(NATS)の学生たちが製作した車両も展示されていました。
学生ならではの自由な発想と確かな技術力が感じられるブースは、多くの来場者の注目を集めていました。
数ある展示車両の中でも、ひときわ強い存在感を放っていたのが、NATS成田校カスタマイズ科の学生たちが手掛けた「C91スパイダー」です。
軽自動車であるダイハツ「コペン ローブ」をベースに、人気ハリウッド映画「ワイルド・スピード」シリーズに登場するトヨタ「スープラ」をモチーフとして製作されたこの一台は、「小さくても本物感のあるスープラ」を体現したクルマとして、多くの来場者の足を止めていました。

完成車両の前で、制作を担当した学生に話を聞くことができました。チーム体制について尋ねると、「今回は2台同時に制作していたので、10人で5人ずつのチームに分かれて作業しました。ただ、どちらかが忙しくなると全員でフォローし合いながら進めていました」と教えてくれました。
まずフロント周りについては、「フロントバンパーはスープラの純正品を使用しています。ただし、そのままではサイズが合わないため、中央と両端を合わせて約20cm短縮加工しました。どこを切って、どう繋げれば純正らしく見えるかを考えるのが一番大変でした」と語ります。
軽自動車とスポーツカーという大きなサイズ差を、いかに違和感なくまとめるかが大きな課題だったそうです。
ボンネットやフェンダー類もすべてワンオフで製作されています。「ボンネット中央はコペン純正を使い、サイドのラインはスープラを意識しています。オーバーフェンダーは、まず発泡ウレタンで形を作り、それをFRPで成形しました。軽量化と自由な造形を両立させるためです」と、細部まで計算された製作工程がうかがえます。
リア周りも妥協はありません。「リアのオーバーフェンダーもフロントと同じ方法で製作しています。リアバンパーとテールランプはスープラ純正を使用しました。ウイングはKUHLさんに協賛していただいたもので、下回りのライトも映画仕様を意識しています」と、世界観の再現に強いこだわりを感じさせます。
内装について尋ねると、「映画に登場するスープラは内装が青なんです。このコペンはもともと赤内装だったので、すべて張り替えました。ステアリングはスパルコ製で、映画に出てくる大きなタコメーターも再現しています。見えない部分ですが、NOSもしっかり積んでいます」と、外装だけでなく、乗り込んだ瞬間の演出にも力を入れたことが伝わってきました。
走行性能についても抜かりはありません。「インタークーラーはGReddy製、ブローオフバルブはテイクオフのプッシュンR SSを装着しています。今後はD-SPORTさんのECUも導入したいと考えています」と、チューニングにも意欲的です。
実はこのC91スパイダーは、過去に制作され「東京オートサロン2020」に展示された「A90スパイダー」をオマージュして製作されたモデルだといいます。
今回の展示では、そのA90スパイダーも隣に並べて展示され、来場者は2台を見比べることができました。
ただし、A90スパイダーは当時のままではありません。「前回はドアなどが鉄板製で重かったのですが、今回はすべてFRPで作り直して軽量化しました。5年ほど経って傷んでいた部分も多かったので、塗装も含めて全面的にリフレッシュしています」と話してくれました。
さらに今回の展示に合わせて、「A90スパイダーはもともとウイングが黒だったのですが、C91スパイダーと統一感を出すため、2台ともシルバーに塗り直しました。映画でもウイングはシルバーだったので、そこに寄せています」とのこと。2台を並べた際の完成度や映画再現度を高めるための調整だったことが分かります。
過去作品をそのまま展示するのではなく、あえて手を入れ直し完成度を高めている点からも、学生たちの本気度が伝わってきます。
また、卒業制作として公道走行を前提にしている点も大きな特徴です。「オートサロン終了後は公道を走れるように手直しします。現在は展示用としてかなり車高を下げていますが、エアサスを装着しているので、走行時には車高を上げられるようにしています」と説明してくれました。
C91スパイダーは、若者のクルマ離れという課題に対する、学生たちなりの一つの答えとも言える存在です。
憧れの映画車両を、現実的なサイズとコストで本気で作り上げたこの一台は、東京オートサロン2026において、確かな存在感を放っていました。
Writer: くるまのニュース編集部
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