ホンダ新型「フィット カスタム」初公開! 斬新顔&ド迫力ウイング&2本出しマフラー採用!? 20日で完成した「最速仕様」中国で公開

日本仕様とは異なるフェイスデザインが採用されたホンダ新型「フィット(中国仕様)」。その発表会ではカスタム仕様が公開されました。後にそれはホンダがわずか20日で実車を完成させたカスタム仕様ということが判明。いったいどのようなクルマなのでしょうか。

新型フィット レース仕様カスタムモデルを公開

 ホンダが2026年1月に中国で発表した新型「フィット」が話題を呼んでいます。

 日本仕様とは異なるフェイスデザインが採用された新型フィット。その発表会ではカスタム仕様も公開されました。

 後にそれはホンダがわずか20日で実車を完成させたカスタム仕様ということが判明。果たしてどのような特徴があるのでしょうか。

 2001年に「ロゴ」の後継車種として登場したフィット。現在販売されているのは4代目モデルです。

 2026年1月現在の日本では、BASIC、HOME、RS、CROSSTAR、LUXEの5タイプを展開。パワートレインは1.3リッター/1.5リッターのガソリン仕様、1.5リッターのハイブリッド仕様(e:HEV)の計3種類をラインナップしています。

 一方、中国市場でもフィットは販売されていますが、日本とは仕様が少し異なります。

 ホンダは中国にて広州汽車との「広汽ホンダ」、そして東風汽車との「東風ホンダ」の2つの合弁会社を設けており、同じモデルを、デザインと車名を変えた姉妹車同士で製造・販売することが一般的です。

 フィットの場合は広汽ホンダが「フィット」を取り扱い、東風ホンダでは姉妹車の「ライフ」を販売しています。

 そうしたなかで2026年1月15日にホンダは中国向けの新型フィットを発表しました。

 現行モデルのマイナーチェンジとして、シャープなカーブを描くデイライトを基調とする新たなフロントマスクが特徴的です。

 その下にはヘッドライトを配置し、グリルもより大きな台形へと変更したりと、可愛らしい印象をガラリと変えた刷新となります。

 内装では新たに10.1インチディスプレイを搭載するなど新装備を盛り込んでいますが、一方でエンジンは従来のL15C型1.5リッター直列4気筒エンジンから変わらず。

 またボディサイズも全長4169 mm x 全幅1694 mm x 全高1537 mm(ホイールベース 2530 mm)と、全長がわずかに長くなったのみにとどまります。

 新型フィットは以前あった5グレードをメーカー希望小売価格6.68万元(約151.8万円)の単一グレードへ集約し、ボディカラーも「ホワイト」「イエロー」「ブルー」の3色のみを設定。

 そして中国全土3000台限定の販売という大胆な戦略を展開しています。

 以前は中国でも人気の車種でしたが、ここ数年は台数を急激に減らし、2025年半ばからは100台を切ることが当たり前となっていました。

 そんな新型フィットですが、発表と同時に公開されたレース仕様のカスタムコンセプトモデルが話題を呼んでいます。

なんだこれー? フィットなの?(画像引用:広汽ホンダのR&Dチームのアカウント)
なんだこれー? フィットなの?(画像引用:広汽ホンダのR&Dチームのアカウント)

 青いボディに赤を基調としたレーシーなデザインをサイドにあしらったこのコンセプトモデルは、広汽ホンダの販売部門が新型フィットの宣伝のためにR&D(研究開発)部門へ製作を依頼、プロジェクトスタートからわずか20日ほどで実車を完成させたと言います。

 2025年12月20日にプロジェクトの草案を起案し、25日には広汽ホンダ上層部がゴーサインを発令、その日の夕方にはデザイン部門が初期デザインと協力してくれそうな部品サプライヤーを決定したとのこと。

 AIによる生成画像やVR(仮想現実)といった最新のデジタル技術を駆使し、3Dモデルを1日で製作したことで、実車の完成プロセスは大幅に短縮されたようです。

 装着している外装部品やエアロパーツはすべてこのコンセプトモデルのワンオフ品となりますが、製作を担当したサプライヤーとR&D部門の綿密な連携により、広汽ホンダ公式の名に恥じないクオリティを実現したと言います。

 コンセプトモデルでは新型フィットのフェイスを大きく変えており、3本線のスリットや、両脇の縦型エアインテーク、そしてカナード翼付きのフロントリップなど、本格的なレース仕様を想起させるデザインです。

 エアインテークを有するボンネットはマットブラックに染め上げられ、サイドを赤・白・黒の3色を用いたデザインでラッピングしたことで、ブルーのボディとの対比も特徴のひとつとしています。

 リアゲートもボンネットと同じく黒一色で仕上げ、巨大なリアウィングを装着。

 センター2本出しのマフラーとリアディフューザーを有するリアバンパーも必見です。

 足元は白色の6本スポークホイールにミシュラン製タイヤを装着、赤いブレーキキャリパーがその奥から姿を覗かせます。

 ダウンサスか車高調かは不明ですが、ローダウンもなされたことで全体的に締まった印象を演出しています。

 インテリアの詳細は公開されていませんが、はホンダのモータースポーツ・ヘリテージを感じさせるレッドカラーのフルバケットシートをフロント両脚入れているのが外から確認できます。

 これに加え、フロント左右のウィンドウ部分には競技車両でよく見られるウィンドウネットを装着しています。

プロジェクトスタートからわずか20日ほどで実車を完成させた(画像引用:広汽ホンダのR&Dチームのアカウント)
プロジェクトスタートからわずか20日ほどで実車を完成させた(画像引用:広汽ホンダのR&Dチームのアカウント)

 中国のSNS上では「AI生成カスタムカーが現実になった!」と、ホンダの各ディーラーや自動車メディアを中心に大きく話題となっており、新型フィットの宣伝に一役買っているようです。

 その一方、同価格帯でより魅力的な装備を有する中国メーカーのライバルは多数存在しており、新型フィットは苦戦を強いられると予想されています。

 正式発表前からそのデザインには様々声が寄せられている新型フィットですが、マイナーチェンジの効果がどれほど販売回復に良い影響を与えるかに注目が集まります。

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Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト

下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。

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