「GT-R」「スープラ」とは別の道…3代目「RX-7」(FD3S型)は究極のハンドリングマシンへ
中古車人気やレースでの活躍
3代目RX-7も初代、2代目と同様に多くのクルマが海外に輸出されました。特に米国での人気が高く、日本のバブル経済真っ只中で開発された贅沢な部品を装備したことによる高価格化の影響も当初は少なかったようです。
3代目RX-7は、昨今では国内の中古車市場では当時の新車価格を超える金額で販売されているのを見かけるようになりました。
特に、米国の輸入規制対象から外れる製造から25年が経過した車両はクラシックカーの扱いとなり、新車に適用される厳しい規制が除外されることで、「スカイラインGT-R」など国内に生存していた車両が多く米国に輸出されています。
また、初代や2代目に続き、3代目RX-7もレースの世界で高い評価を得ました。デビュー翌年の1992年2月には米国の『デイトナ24時間レース GTUクラス』を優勝、4月にはオーストラリア『バサースト12時間耐久レース』で総合優勝を飾り、『ロータリーエンジンは耐久性に欠ける』と言う評価を打ち消しています。
1994年9月には、『バサースト12時間耐久レース』の優勝を記念した特別仕様車「アンフィニRX-7タイプ R-2バサースト」が発売され、それ以降のRX-7の特別仕様車にも『バサースト』の名が冠されました。
その後、「RX-8」やコンセプトモデルの「RX-VISION」などマツダのロータリー伝説は継承されていきます。
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