“53年ぶり復活”の「鼻」採用! 日産「新型フェアレディZ」世界初公開! 4年ぶり大刷新で待望の「高性能MTモデル」も? 新たな2人乗りスポーツカーどんなモデル?
カスタムカーの祭典である「東京オートサロン2026」が、今年も1月9日に開幕となりました。その日産のブースで行われたトークショーで、4年ぶりにマイナーチェンジされた「フェアレディZ」の姿がお披露目されました。1973年から53年ぶりに復活したGノーズを携えた新たなモデルはどのようなクルマなのでしょうか。
マイナーチェンジ版の新型「フェアレディZ」
国内最大のカスタムカーの祭典であり、今では多くの自動車メーカーも参加するようになった「東京オートサロン」。2026年は1月9日から11日の3日間、千葉県の幕張メッセにて開催されました。
そのイベントの日産のブースで実施されたトークショーにおいて、マイナーチェンジされた「フェレディZ」がお披露目されました。現物のクルマの展示はMT仕様を追加したハイパフォーマンスのNISMOモデルのみでしたが、イベントでおこなわれたトークショーにおいて、標準車も新しくなった姿と内容が画像で紹介されました。
トークショーは、日産で長らくスポーツカーの商品企画を担当していた日産スポーツカーアンバサダーの田村宏志氏と、現在の「フェアレディZ」の商品企画となるチーフプロダクトスペシャリストの伊藤潔氏の2名が登壇して行われました。
MTの追加と軽量ブレーキが採用されたNISMOモデル
トークショーにおいて、最初に説明されたのがNISMOモデルの改良の内容です。そもそもNISMOモデルを求めるユーザーは“速いクルマであること”を重視していると田村氏は説明します。ところがプリミティブなMT仕様のNISMOモデルでは、標準車の9速ATに速さで負けてしまいます。
そのため2023年のNISMOモデルを企画したときはATのみの設定となりました。しかし、それでもファンからは、「MT仕様車が欲しい」との声が上がったというのです。その声に応えるため、6速仕様のNISMOモデルが、今回のマイナーチェンジで追加されることに。ただし、単純に標準車と同じものを搭載したわけではいと伊藤氏は言います。
シフト操作はショート化され、エンジン特性も低回転から高回転まで伸びやかな加速が味わえるように変更されました。また、ブレーキに、中心にアルミを使う2ピースローターを採用。これにより片側4.5kg、あわせて9kgものバネ下の軽量化を実現。それにあわせてサスペンションのセッティングも変更されています。しなやかに動く足になり、接地性が向上し、乗り心地もよくなっているというのです。
また、フロントにあるエンブレムが日産マークではなく、「フェアレディZ」の伝統ある「Z」のエンブレムに戻されています。これも、今回のマイナーチェンジの大きなポイントと言えるでしょう。

Gノーズとグリル内のバーを復活させた標準車
そしてトークショーでは、いまだ開発中であるという標準車のマイナーチェンジの姿が映像で公開されました。
その特徴は、延長されたフロントノーズとグリルのデザインにあります。初代のS30型の「フェアレディZ」に設定されていたGノーズをイメージさせるものです。また、Gノーズとなってフロント部が30mmほど伸びたことで、フロント部分のダウンフォースが向上し、空力性能も高まっているそうです。
そして重要な大きな改良点となるのが、グリル内の左右のバーの追加です。これは、S30の初代モデルからの踏襲となります。
「もともと、今のZを出したときに、“S30のようにバーが入っていないよね”というご指摘をかなり受けました。それじゃあ入れようとしたんですけれど、冷えなかったんですよね。ぜんぜんクールダウンできないというわけじゃなくて、時速250kmとかの速い速度で走ろうとすると、たった2cmとか2.5cmのバーが邪魔になるんです」と田村氏が振り返ります。それでもグリル内のバーを、どうにか実現しようということで、今回はグリル内の構造をいろいろいじって、ようやく実現することができたというのです。
ちなみに、ボディカラーの濃い緑色は、初代S30型のイメージカラーからインスパイアされたもの。トークショーに登壇した伊藤氏のネクタイも同じ緑に統一されていました。
インテリアにタンカラーを採用
また、トークショーではマイナーチェンジされた「フェアレディZ」のエクステリアだけでなく、インテリアも公開されました。その特徴はタンカラーの採用です。グリーンのボディカラーとタンカラーのインテリアという組み合わせはクラシカルなスポーツカーの大定番。それが復活するというわけです。
ちなみに“なぜ初代S30型にこだわるのか“という疑問に対しては、田村氏から「フェアレディZ好きな人、1000人に、”どのモデルが好きなのか?“と聞くと、65%がS30って言うんですよ。そして、次がZ32。残りは、”どこに行ったの?“と思うほど少ないんですね。ある意味、S30が大人気なので、そこに向かってデザインスケッチを描くんです」という説明がありました。
そんなトークショーの締めくくりは、「いつ、マイナーチェンジされたフェアレディZを買うことができるのか?」というテーマです。現在、まだ開発中に携わる伊藤氏は「暑くなったころには、皆様にお届けできるようにしたいと思っています。もうしばらくお待ちください」とのこと。
この夏には、新しい「フェアレディZ」を目にすることができるようです。楽しみに待ちましょう。
Writer: 鈴木ケンイチ
1966年生まれ。國學院大学経済学部卒業後、雑誌編集者を経て独立。自動車専門誌を中心に一般誌やインターネット媒体などで執筆活動を行う。特にインタビューを得意とし、ユーザーやショップ・スタッフ、開発者などへの取材を数多く経験。モータースポーツは自身が楽しむ“遊び”として、ナンバー付きや耐久など草レースを中心に積極的に参加。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを、分かりやすく説明するように、日々努力している。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。







































































