メルセデス・ベンツの新世代プラットフォーム「MFA2」とは? その特徴を清水和夫が徹底解説!【PR】

メルセデス・ベンツといえば古くからFRのプラットフォームを採用し続け、多くのファンを獲得してきたメーカーです。しかし、近年発売されたコンパクトモデルには「MFA2」と呼ばれる新世代のフロント・ドライブプラットフォームが積極的に採用されています。果たして、「MFA2」が採用されたメルセデス・ベンツの特徴とはどのようなものなのでしょうか。モータージャーナリストの清水和夫さんに解説してもらいました。

車が飛躍的進化を遂げた20世紀 何よりも安全に拘ったメルセデス・ベンツ

「MFA2」プラットフォームを採用した、メルセデス・ベンツ A200d

 20世紀はクルマの技術がとくに発達した100年でした。クルマの利便性や自由に移動できるワクワク感は他のモビリティでは味わうことはできませんが、戦後のクルマの普及とともに交通事故も急増したこともまた事実です。

 1970年頃の日本では、年間で約1万6000人が交通事故で亡くなっていました。ですが、この半世紀の間でクルマの安全技術は飛躍的に向上し、2019年の日本における交通事故の死亡者数は3300人程度まで減少しています(事故発生から24時間以内の死亡者数)。

 しかし、この数字は決して自慢できるものではありません。事故発生から48時間以内の死亡者数を数えるともう少し増えますし、重傷者までを含めるとその数は膨大です。

 交通事故による死亡者数が単に減っただけでは、安全なモビリティ社会を構築できたとは決していえないのです。

世界中で多くの命を救ってきた、メルセデス・ベンツ考案の安全技術たち

世界初のエアバックもメルセデス・ベンツが考案した安全装置

 メルセデス・ベンツは安全技術では誰にも負けないという自負があります。いや、もはや自負というものではなく、メルセデス・ベンツというクルマの存在理由そのものかもしれません。

 今までメルセデス・ベンツが考案・開発した安全技術は数多くありますが、その多くが他のメーカーで採用され、今では世界標準となった安全技術も数多くあります。

 今では当たり前となったエアバッグやディストロニック(アダプティブ・クルーズ・コントロール)は、メルセデス・ベンツのフラッグシップモデル「Sクラス」に市販車として初めて搭載され、今まで何万、何十万人の命が世界中で救われてきたのです。

メルセデス・ベンツ 安全の父「ベラ・バレニー」は安全技術を無償公開した

衝突時のエネルギーを吸収するボディという発想もメルセデス・ベンツが初

 メルセデス・ベンツは戦前から交通事故と戦ってきましたが、そのメルセデス・ベンツの安全技術をリードしたのは、ほかでもない「ベラ・バレニー氏」です。

 メルセデス・ベンツでは安全の父と呼ばれているバレニー氏は、在籍していた34年の間に、合計2500件もの安全に関する数多くの特許を取得し、その多くを他のメーカーに無償で公開しています。

 バレニー氏の研究開発で衝突安全の基礎を築いたのは、衝突時の「エネルギーを吸収する」ボディ構造。その考えは現在でも多くのメーカーが採用しており、車体設計のデファクトスタンダードになっています。

 安全技術を開発するために、メルセデス・ベンツは独自の事故調査をおこなっており、実際に発生した交通事故の結果に沿った研究課題を、現在でも日々抽出し、研究し続けているのです。

メルセデス・ベンツが考案した「衝撃吸収ボディ」は今や世界中に広まった

高い操縦性能と衝突時の安全性を両立させるのは非常に難しいが、メルセデス・ベンツのクルマでは高いレベルで実現している(写真はB180)

 1990年代まで、メルセデス・ベンツの安全性の高さは自他共に認めるものでした。

 しかし、独自の事故調査で明らかになったのは驚くべき内容でした。メルセデス・ベンツのクルマは大型の高級車が多かったことから、衝突相手の被害状況は悲惨なものばかりという結果になってしまいました。

 それまでのメルセデス・ベンツの安全性は、ボディを強固にすることで自車の乗員を守るという考え方でしたが、この調査結果を大きな問題と捉えたメルセデス・ベンツは、安全性に対する考え方を根本から変えていったのです。

 また、1990年代はクルマが走ることで悪化する環境問題についても問題視されており、メルセデス・ベンツでも環境に優しいコンパクトカーの開発は急務でした。しかし、衝突時の安全をボディの小さなコンパクトカーで実現することは、メルセデス・ベンツにとっても簡単ではなかったのです。

 そこでメルセデス・ベンツは、オフセット衝突というキャビンの生存空間を評価するテスト法を考案します。

 オフセット衝突試験は「乗員を守る」ための性能試験として大いに効果があり、後にそれが欧州基準になり、今では世界中で採用されるまでになりました。

 幾度となく繰り返されたこの試験により、メルセデス・ベンツはコンパクトカーでも高い安全性を実現することが可能になったのです。

メルセデス・ベンツの安全性能 そこには“共生”という思想が息づいている

「メルセデス・ベンツ」らしい乗り味と、さまざまな安全性能を実現する「MFA2」プラットフォーム

 メルセデス・ベンツは、コンパクトカーの安全性を確保するために、コンパティビリティ(共生)という考えを1990年代に研究していました。大きなクルマは小さなクルマとの衝突を考えフロント部分を柔らかく設計し、コンパクトなクルマには堅いボディが必要だと考えたのです。

 そしてメルセデス・ベンツは、サイズが全く違う「Eクラス」と「スマート」をクルマ同士でぶつけるというテストを公開します。

 この大胆な衝突試験は当時大いに話題となりましたが、そのコンパティビリティ(共生)という考えを用いて開発されたクルマこそが、ほかでもない初代「Aクラス」であり、今回のテーマでもある「MFA2」の安全設計の根底にもなっているのです。

 さて、「MFA2」とはいったいどのようなものなのでしょうか。「MFA2」とは、モジュラー・フロントドライブ・アーキテクチャ2の略であり、メルセデス・ベンツの次世代FFプラットフォームの名称となっています。

「MFA2」は「Aクラス」、「Bクラス」、そして「CLA」の基礎部分に採用されており、その特徴はFRプラットフォームから乗り換えても違和感を感じない「メルセデス・ベンツ」らしい乗り味と、さまざまな安全性能と自動運転までをも見据えた、最先端の設計となっていることです。

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