「トヨタ認定中古車」はどう出来る? 商品化の裏側に潜入して秘密をチェック!【PR】
室内はスチーム洗浄機を使って汚れもニオイもキレイにリセット!
続いて、2工程目となる内装の洗浄。クルマを見ると…なんと、フロントシートがありません! いつ作業をしたんだろう?と思うくらい、あっという間の早業でシートが外されて外に運ばれていました。
千田さん「シートを取り外して洗浄するというのは、一般的にはあまりやらないと思いますが、その方がフロアやレールの隙間など、より隅々まで室内をきれいにすることができるんです」
まるも「なるほど。外したシートも個別にきれいにするだけじゃなくて、床の細かい部分まで清掃するのですね。これは素人ではなかなかできないことなので、買う側としては『そこまでやってくれてるんだ!』とうれしくなりますね」
シートの洗浄作業と合わせて、100℃以上(!)のプロ仕様のスチーム洗浄機を使って、汚れやニオイを取り除いていく作業もおこなわれていきます。
千田さん「シートベルトや天井、バックドアの内側なども、しっかり洗浄しています。よく『スチーム洗浄って内装にダメージを与えるのでは?』と思われる人もいらっしゃいますが、この後、素早く乾燥させるので大丈夫なんです」
まるも「手で触らせてもらうと、しっとり湿っている感触です。それにしても、中古車とは思えないくらい、内装もピカピカ! 私のクルマもやってほしくなりますね(笑)」
隅々まで内装のスチーム洗浄が終わったら、きれいになったフロントシートが再びあっという間に取り付けられ、この工程は終了。次のボディコートに移ります。
ボディコートで磨かれたあとは、乾燥工程にもひと工夫あり!
千田「続いては、ボディを磨く工程です。2名で作業するのですが、電源を使うのでスタッフが移動した時にコードがからまったり、クルマに当たったりしないよう、上からコードを通すように工夫しています。これによって、足元に障害物もなくなり、スタッフがより効率的に動きやすくなりました」
まるも「ここにも、そんな工夫があるんですか。確かに、動きやすそうです。丁寧に磨いたところは、やっぱり輝きがちがいますね」
千田「よく見ないとわからないような小傷なども、ここで磨いていきます」
そしてボディコートが終わったら、次は乾燥の工程に移ります。なにやら車内に大きな風船のようなものが見えるのですが、これはなんでしょうか?
千田さん「当社では短い時間で車内をしっかりと乾燥させるために、ドライヤーのような機能を果たすバルーンを使っています」
まるも「そうだったんですか! なるほどよく見ると、バルーンには小さな穴があちこちに開いていて、そこから風が出ているんですね。短時間で乾燥させるのって難しいのではと思っていたのですが、こうした工夫もあるのですね」
千田さん「ほかにも、フロアマットは先行して別のスタッフが洗っておくのですが、それも乾燥させるのが大変なので、当社では専用の乾燥ルームを取り入れています」
まるも「なるほど、お天気がいい日も悪い日も、寒い季節でも湿気の多い季節でも、同じように効率よく作業を進められることに感心しました」
最終工程は検査員による一台ずつの「品質評価」を実施
洗車から洗浄、ボディコート、乾燥と進み、最後は品質評価の工程にやってきました。前回の記事でもみっちりリポートしたところですが、1台1台コンディションが異なる車両を、統一した基準でチェックし評価した内容を「車両検査証明書」に記載する工程となっております。
そのチェックと評価をするためには「トヨタ認定車両検査員」の資格を持っている必要があり、査定士資格取得かつ実務経験のある人が受験資格者ですが、試験資格の合格率は5割に達しないと言われているそうです。
厳しい試験をクリアした検査員が、1台まるまる細かな部分まで状態をチェックし、お客さまが目にすることになるチェックシートに検査結果を記入していきます。
まるも「いや〜、こうして見ていくと、お客さまの手元に届くまでこんなに細かい作業が丁寧に、正確に行われているとはビックリです」
千田「やはり中古車は、どのような環境で使われていたのか分からないところがお客さまの不安にもつながりますので、私どもではできる限り安心して乗っていただける状態に仕上げることを心がけています」
まるも「実際に現場を見て、皆さんが誠意をもって作業を進めていることがよくわかりました。これが、安心安全で信頼して乗ることができるトヨタ認定中古車の秘密なのですね」