雪上でFF車はどこまで走れる!? ルノー最新モデル「ルーテシア」「キャプチャー」で北海道の深雪路をテスト【PR】
日本におけるルノー車は、FF(前輪駆動)のみのラインナップです。雪道での性能はどうなのでしょうか。実際に北海道の雪上特設コースで確認してみました。
FFの最新ルノー車で深雪の特設コースを走ってみた!
2022年、日本国内での年間販売台数で過去最高の記録を更新し、フランスブランドの輸入車No.1となったルノー。
2023年3月2日には国内主力販売モデルの「カングー」がフルモデルチェンジし3代目に進化するなど、今年はさらに販売の伸ばすものと見られます。
そのようなルノーですが、日本に導入されるモデルには、SUVモデルも含め4WD(四輪駆動)の設定がありません。これは欧州においても同様で、ミドルクラスのSUV「コレオス」(日本未導入)に設定があるのみだといいます。
フランスをはじめとする欧州でも積雪はありますが、現地ではFFで冬を乗り切っているようです。
果たしてFF(前輪駆動)のルノー車で、雪道での走りは一体どうなのでしょうか。
まだまだ雪が残る3月の北海道で試してみました。
まずは「キャプチャー」1.3リッターガソリンターボモデルからテスト!
深雪を求めてやってきたのは、北海道千歳市の新千歳モーターランドです。
夏季はカートやジムカーナ、モトクロスなどを楽しめる複数のコースを持つモータースポーツ施設で、冬季も雪上コースを営業しています。今回はここを貸し切って、積雪路面を存分に試します。
今回はくるまのニュース編集部員のTが、実際にコースで試してみました。
まずはルノーのコンパクトSUV「キャプチャー」のガソリンモデル「INTENS Tech Pack(インテンス テックパック)」を走らせてみました。
1.3リッター直列4気筒ガソリン直噴ターボエンジンは、最高出力154ps、最大トルク270Nmを発揮し、これに7速AT(7EDCT)が組み合わされます。
試乗当日は気温0度前後で晴天、比較的平坦ながら積雪量が多いコース上も、お昼を過ぎ圧雪した路面が溶け始め、走るたびにわだちが深くなっていくコンディションでした。
こうしたタフなシチュエーションでは、駆動方式以前に、キャプチャーの最低地上高が172.5mmである恩恵を実感します。多少のわだちなら難なく進めることで、安心感につながるのです。SUVのリフトアップスタイルは伊達ではありません。
なお同じくルノーのSUVである「アルカナ」は、最低地上高が200mmとさらに高く、こうしたハードな状況下でもより安心して走ることが出来るでしょう。
もちろん無理は禁物です。撮影では派手に雪をかき分けて爆走するシーンも撮りましたが、あくまでも「画像はイメージ」です。
今回のように整備されたテストコースとは違い、一般道の路面では何が隠れているかわかりません。駆動方式に関わらず、先が見えない状況では何よりも慎重に走り進めることが大事です。
キャプチャーの前輪駆動は、深雪でもスムーズに脱出可能でした。低回転域から最大トルクを発揮する1.3リッターターボエンジンも心強い味方です。1310kgと比較的軽いボディのおかげで、それなりに速い速度からの停止も容易に行えました。
このようにハードな深雪での挙動は、4WDならさらに余裕があると考える人もいるでしょう。
しかし4WD車といってもいくつかのタイプがあり、通常の国産コンパクトカーやSUVに設定される4WDの多くが、スリップを検知してから後輪の駆動を効かせるスタンバイ式4WDが主流です。つまり普通に走っている分には、FFと同等なのです。
むしろ後輪の駆動部分の重量がかさむので、実用燃費面では4WD車がやや不利ともいえますが、普通に走ることができないシチュエーションに対する安全マージンという意味をもちます。
これらをメリットととるかデメリットととるかは、使用環境にもよるでしょう。
そうしたなかで、走るのをためらいたくなる深雪部分もあった今回のテストコースにおいて、キャプチャーにしろ、後述するルーテシアにしろ、FFで困る状況に陥ることはありませんでした。