日本初の“真”プレミアムコンパクト!日産 「ノート オーラ」は標準のノートとどう違う?【PR】

引き上げられたパワーによって全域で余裕のある走りを実現

ノート オーラに搭載された第二世代のe-POWERユニット

 走りはどうでしょうか? パワートレインは直列3気筒1.2リッターエンジンで発電した電気でモーターを駆動するe-POWERと言うハードは標準のノートと同じですが、最大出力は85kWから100kWに、最大トルクは280Nmから300Nmに引き上げられています。

 もちろんe-POWERならではのEVモードも装備しているので、早朝に家を出る時や、逆に遅い時間に帰ってくる時でも、エンジンを始動させることなく駐車場に出入りすることが可能です。

EVモードスイッチを押すと、エンジンの始動を極力抑えて走行することができる
早朝5:30からの試乗スタートだったが、音を気にすることなく住宅街を出発できた

 実はノートでも十分なパフォーマンスだと思っていたのですが、実際に乗ってみると「上には上がある!」と感じさせられます。

 その違いは「凄く速くなった」とか「力強い」と言うよりも、「全域で余裕が出た」と言う印象です。昔流に例えると「プラス○○○ccの余裕」と言ったイメージです。エンジンON時は常時ECOモードですが、全く不満はなく日常使いに最適だと感じました。

 逆に「SPORT」モードにすると「お前はNISMOか!?」と思ってしまうくらいの俊敏さとレスポンスの良さに変化し、プレミアム“スポーティ”コンパクトに化けます。

高い静粛性が備わったノート オーラにはプレミアムなオーディオも装備

BOSEパーソナルプラスサウンドシステムはフロントシートのヘッドレスト内蔵スピーカーを含む8スピーカー仕様
ノートは高速域でEV→エンジン始動が解らないレベルだったが、「ノート オーラ」は常用域でも解らないレベルになった

 標準のノートの静粛性の高さは筆者も高く評価していますが、ノート オーラではそれに加えてフロントドアラミネートガラスをはじめとする高級車の遮音技術の導入や吸音・遮音材の最適配置などより、ここでも「上には上がある」を実感。

 標準のノートでは高速域でEV走行→エンジンが始動したタイミングが解らないレベルでしたが、ノート オーラでは常用域でも解らないレベルになっています。

 そしてノート オーラの特徴のひとつとも言えるこの静かな空間専用に装備された、BOSEパーソナルプラスサウンドシステムがよりプレミアム感を際立たせます。

 最大の特徴はフロントシートのヘッドレスト内蔵スピーカー(1席につき2つ)を含む8スピーカー仕様で、独自の信号処理技術を用いることで前方にステージがあるようなサウンドから、360°音に包まれるようなサラウンドサウンドを作り出します(PersonalSpace Controlで調整可能)。

 実際に聞いてみましたが、コンパクトモデルのクルマで聞いているとは思えない音の広がりが印象的でした。音量をそれほど上げなくてもシッカリと鳴るので、個人的にはどちらかと言うと元気な曲よりも静かな曲のほうが合っているように感じました。

PersonalSpace Controlのほか、高音低音も調整可能
BOSE PersonalSpace Control(MAX Tight状態)
BOSE PersonalSpace Control(MAX Wide状態)

サスペンションの最適化や大径化したホイールによってもたらされる安定性

高速道路の安定感は下手なミドルクラスセダン顔負けのレベル

 フットワークもノート オーラ専用チューニングとなっています。パワートレインの出力アップに合わせたサスペンションの最適化だけでなく、プレミアムコンパクトに見合った味付けを採用。タイヤはノートより大径化された205/50R17サイズのブリジストン・トゥランザT005Aが奢られています。

 常用域では偏平タイヤの影響からか僅かにコツコツ感がありますが、ノートよりもシットリした足の動きと本来スカイラインクラスでしか採用されないと言う3層構造シート(本革)の採用も相まって、動的質感はコンパクトハッチバックである事を忘れてしまうレベルと言っていいでしょう。

タイヤは標準のノートより大径化された205/50R17サイズ

 クルマの動きも明確な差があり、ノートはバッテリー搭載を忘れるくらい軽快なフットワークですが、ノート オーラはいい意味で重さを活かしたドッシリしたフットワークが特長です。

 その中でも高速道路の安定感は下手なミドルクラスセダン顔負けのレベルです。自慢の運転支援技術「プロパイロット」のステアリングアシストも心なしか制御が緻密になったように感じました。

 ただ、ワインディングなどでは元気に走らせると4輪の接地性の高さや直結感が高いステアフィール、サスペンションセットとグリップの増したタイヤのバランスの良さなどから、プレミアム“スポーティ”コンパクトに化けます。

 ちなみにタイトコーナーが続くステージを走った際では、e-POWERの応答性の高さも相まってカメラカーの某社製FRスポーツセダンを余裕で追いまわせる実力でした(笑)。

上質な乗り味だけではなく、クラスを超えたスポーツ性能も備わっている

 個人的にはシャシーとタイヤのマッチングと言う意味では、むしろノートよりバランスは優れているように感じました。乗る前はノートでも高いレベルだと思っていたのですが、やはりここでも「上には上がある」と実感できました。

 そして、駆動方式は購入時にFFか4WDをチョイスすることも可能です。ノートではFF/4WDで乗り味に明確な差がありましたが、ノート オーラは上記の乗り味からその差は少なめだと感じました。

 4WDのポルシェ911を思い出す加減速時の姿勢変化の少なさやドッシリした安定感に強く惹かれる一方、FFのプレミアムコンパクトらしい部分とコンパクトらしからぬ部分の二面性もいいな……と、何とも悩ましい所です。

ノート オーラは、日本初となる“真”のプレミアムコンパクトだ!

“見せかけ”だけでなく“本質的”な部分まで上級化されている日産新型「ノート オーラ」

 そろそろ結論にいきたいと思います。ノート オーラが登場した時、大衆モデルのサニーをベースに豪華に仕立てた「ローレルスピリットのようなモデルなのかな?」思っていましたが、それとはちょっと違いました。

 根本的に違うのは“見せかけ”だけでなく“本質的”な部分まで上級化されていると言う所でしょう。

「高品質な内外装」、「高機能な装備」、「ワンランク上の静粛性と走り」を備えたノート オーラは、日本初となる“真”のプレミアムコンパクトと言ってもいいと思います。

[Text:山本シンヤ Photo:土屋勇人]

 日産新型「ノート オーラ」の詳細はこちら 

“真”のプレミアムコンパクト!日産新型「ノート AURA」の内外装をもっと見る(75枚)

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Writer: 山本シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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