その走り まさにランエボSUV!? 三菱「エクリプス クロスPHEV」を雪上で試す【PR】
雪道走行時でも大きな安心を感じるエクリプス クロスPHEV
標高が高くなっていくにつれて、路面はドライ→ウエット→圧雪へと変化していきます。
ここで、ドライブモードはスタビリティ重視の「スノー」をセレクトします。
低μ路かつ道幅は狭くタイトなコーナーが続くため、普通のクルマだと緊張感が増していくのですが、エクリプス クロスPHEVだといたって冷静に走る事ができます。
これは、コンパクトサイズで慣性諸元に優れるパッケージ、効果的な補剛や構造用接着剤などを採用した高剛性ボディが特に効いています。
更にバッテリー搭載による低重心と、電動化により更に緻密な制御のS-AWCの相乗効果により、4つのタイヤのグリップを最大限に活用できているからでしょう。
その結果、2トン近い車両重量を忘れてしまうくらいの軽快な動きとアンダーステア知らずの安定したハンドリングを実現していますが、エクリプス クロスPHEVは更に引出しが用意されています。
ドライバーの意のままの走りは、まさに「SUVのランエボ」!
ドライブモードを「ターマック」にすると、SUVである事を忘れるくらいの旋回性と一体感ある走りに変化するのです。
そのフィーリングやクルマの動きはまさに「SUVのランエボ」と言っていいレベル。実はあまりに走りが楽しくて、一度上った道を下っておかわりしてしまったくらいです(笑)。
三菱の四輪駆動力統合制御「S-AWC」の凄さは「頭脳」にあります。
ドライバーが安定して走りたい時は無駄な挙動を抑えクルマを安定方向に、逆にドライバーのアクセル/ブレーキ操作をキッカケに姿勢変化を楽しみたい時はそれを活かす方向に……と、ドライバーの意志を読み取っているかのような制御をアクティブかつシームレスに行なっています。
その結果、4WDの安心/安定に加えて、楽しさがプラスされているのです。ちなみにクローズドされた広場で電子制御OFFにして走らせてみると、誰でもランエボ譲りのゼロカウンタードリフト走行が可能です。
エクリプス クロスPHEVの給電性能はアクティブシーンでも大活躍!
そして、目的地の水上高原に到着。編集M氏が「ここでお昼ご飯にしましょう」と準備を始めます。
リアゲートをあけるとそこには電子レンジと電気ケトル、そしてコーヒーマシンが!! なるほど、エクリプス クロスPHEVに装備されている100V AC電源で家庭用の調理器具を使おうと言うわけです。
三菱のサイトを見ると「災害・停電時の電気製品の動力源として」とありますが、今回は「アクティブシーンでも使えるよ!!」と言うトライでもあります。
電力供給はインパネ右下にあるスイッチを押し、ラゲッジルームにあるコンセントに電化製品のプラグを挿すだけでOKです。
実は電子レンジと電気ケトルはかなりの電力を使いますが、エクリプス クロスPHEVの100V AC電源の定格消費電力は、最大1500Wまで対応しているので全く問題ありません。
今回は電子レンジでレトルトカレーとレトルトご飯を温め、電子ケトルでカップみそ汁用のお湯を沸かしました。雪が降りしきる中で、電子レンジの「ピーッ、ピーッ」と言う電子音が鳴り響くのはなかなか滑稽でしたが、寒い中でアツアツの食事がとれるのは本当にありがたく感じました。
お腹いっぱいになった後はコーヒーマシンを使って、アツアツのコーヒーをシッカリといただきました。寒い所では体の中から温まるのが一番だと改めて実感します。
※2つのACコンセントを同時に使用するときは、消費電力の合計が1500Wを超えないようにしてください。
※消費電力が1500Wを超えると、給電停止または出力低下となる場合があります。
※ACコンセントに、たこ足配線はしないでください。
※使用する電気製品に付属の取扱説明書や、製品に記載されている注意事項をご覧の上でご使用ください。
エクリプス クロスPHEVは最大で1500Wの家電製品を使える
今回使用した電気調理器具では火を起こす必要がないので安全な上に、このようなアウトドアシーンではコロナ禍の生活で課題となる“密”になるリスクも最小限です。これこそが編集部Mの「ニューノーマルな提案」と言うわけでした。
ただ、今回最大の難点は編集M氏が持参した家庭用の電子レンジのサイズが非常に大きく(1000Wのオーブンレンジだからですが…)、ラゲッジスペースを圧迫してしまっていた事(笑)。
欲を言えば、ディーラーOPなどでクルマに上手に固定できるようなコンパクトサイズのものがあると、より積極的に電気を活用できるような気がしています。
実はこの撮影をしている時、横でガスコンロを使ってお湯を沸かしカップラーメンを食べているファミリーがいたのですが、「あのクルマは家電が使えるのか!?」という表情で我々のほうをチラチラと…。乗り換え時にはエクリプス クロスPHEVを検討していただけると幸いです(笑)。
ちなみにエクリプス クロスPHEVの給電性能はTV-CMでもオンエアされていて「このCM撮影は、クルマ自身の充電でライティングしています」と語っていますが、筆者はむしろ記事下部のメイキング動画を見てもらった方が分かりやすいと思うので、ぜひ一度見てほしいと思います。
エクリプス クロスPHEVは”ニューノーマル”を具現化したSUVだ!
ここまでエクリプス クロスPHEVで使える電気のことを話しましたが、実はエクリプス クロスPHEVはV2H(vehicle to Home)も使えます。
バッテリーが満充電なら一般家庭の最大約1日分、エンジンでの発電を組み合わせると、ガソリン満タン時で最大約10日分の電力供給が可能です。
万が一の災害時に家庭で使う電気が10日分まかなえて、家族に辛い思いをさせることがなかったとしたら…。エクリプス クロスPHEVを買った自分を心から褒めることでしょう(笑)
さて、そろそろ結論に行きましょう。電動化=環境対応、エコが表に出てきがちですが、エクリプス クロスPHEVはそれだけではないプラスαを備えているクルマです。
特に電源供給に関してはもっともっと活用方法があると筆者は考えていて、皆さんのアイデア次第でクルマで出かけるアクティビティが更に充実すると思っています。
今回はその一部をお見せしましたが、「クルマ」×「電気」を上手に活用したエクリプス クロスPHEVに乗ることで、いつもの日常やアクティビティがもっと便利に、もっと楽しくなるはずです。
[Text:山本シンヤ Photo:茂呂幸正]
Writer: 山本シンヤ
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。