99万円から! 一番安い「トヨタ車」に人気殺到!? コスパ重視の軽セダン「ピクシスエポック」なぜ好調なのか? “積極的な売り込みなし”でも注文が絶えない意外な理由とは!

一番安いトヨタ車といえば、軽セダンの「ピクシスエポック」です。ダイハツから供給されるOEM車ですが、前年よりも売り上げを伸ばしているのです。一体なぜ人気となっているのでしょうか。

ピクシスエポックだけじゃない! ダイハツからのOEM車が好調なワケ

 こうした事情がある一方で、ダイハツがトヨタへ供給するOEM車自体は全般的に好調な推移を見せています。2025年度上半期のデータでは、コンパクトSUVの「ライズ」が前年同期比1.9倍を記録。直近の11月も前年比1.9倍と、勢いは衰えていません。

 同様に「ルーミー」の2025年度上半期も前年比1.1倍となり、11月には1.9倍に達するなど絶好調です。2016年の発売から10年近くが経過するモデルであることを考えれば、驚異的な人気と言えるでしょう。

ダイハツが製造するトヨタ「ライズ」
ダイハツが製造するトヨタ「ライズ」

 ただし、ライズとルーミーの躍進はピクシスエポックとは事情が異なります。認証不正問題の反動だけでなく、トヨタ販売店の現場事情も大きく関係しているようです。

「最近のトヨタでは人気車種の受注が滞りがちで、『ヤリスクロス』や『シエンタ』といった主力モデルですら受注停止と再開を繰り返しています。

その点、ダイハツ製のライズやルーミーは生産が極めて順調です。結果として、お客様を待たせずに納車できるこれらの車種へ、販売の力が集中している側面があるのでしょう」

 確かに現在のトヨタにおいて、売れ筋モデルの供給不安は深刻です。セールス担当者の立場からすれば、安定供給が望めるダイハツ製OEM車への信頼感が高まり、注力するのは当然の流れと言えます。

 もちろん、ライズは希少な5ナンバーサイズSUV、ルーミーは人気のスーパーハイトワゴン系という、国内ニーズを射抜いた商品力の高さも無視できません。設計が古くなってもなお選ばれ続けているのはその証拠です。

 事実、2025年度上半期の普通車販売ランキングでは、1位ヤリス、2位カローラに続き、3位ライズ、4位ルーミーとトヨタ勢が上位を独占しました。1位と2位が複数のボディタイプを合算した数字であることを考えれば、単一のボディ形状としてはライズが実質的なトップ、ルーミーがそれに次ぐ2位という見方もできます。

 直近の10月、11月もその順位は変わっていません。軽自動車のピクシスエポックも含め、今やダイハツ製モデルは、トヨタの国内販売戦略を根底から支える不可欠な存在となっているのです。

【画像】超カッコいい! これがトヨタ最安「軽セダン」です!(30枚以上)

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Writer: 渡辺陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を得意とする。

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