冬に気をつけたいクルマの“トラブル”は? 「タイヤ交換後」の“脱落事故”に要注意! 死亡事故につながる可能性も
冬のカーライフはバッテリー以外にも落とし穴があります。特に12月以降は「タイヤ脱落事故」が急増する時期。背景には冬タイヤへの交換作業や、その後の保守管理の不備があります。重大事故を防ぐための正しい装着方法、走行後の「増し締め」の重要性など、冬のドライブを安全に楽しむために不可欠な点検のポイントを解説します。
タイヤ関連のトラブルが増加中! 念入りにチェックを
クルマに乗るうえで、トラブルは付きものです。特に冬はバッテリー関連のトラブルが多いですが、実はそのほかにもこの時期特有のクルマのトラブルがあります。
一体どのようなトラブルなのでしょうか。
1年のなかで、冬はタイヤ脱落事故が多い時期です。なぜ冬に多発するのでしょうか。また、どのような対策をすればトラブルを防げるのでしょうか。
12月に入ってから、タイヤ脱落事故のニュースが散見されます。2025年12月18日には、北海道南部の森町で高速道路を走行中のトラックからタイヤが外れる事故がありました。
2023年12月には、青森県八戸市で大型車から外れたタイヤが、道路保全作業員に衝突して死亡する事故が発生しています。
国土交通省が公開している資料でも、2020年〜2026年の間で、いずれも12月がもっともタイヤ脱落事故の件数が多くなっています。
1年を通して見ると、11月〜3月にかけてはほかの月と比較してタイヤ脱落事故が多い状況です。

冬にタイヤ脱落事故が増える原因は、この時期にタイヤ交換する人が多いからです。タイヤ交換時の作業不備と、タイヤ交換後の保守管理の不備の2つが主な原因だと考えられます。
タイヤ交換を含め、メンテナンスをすべてディーラーに任せている人は、「そんなことあるの?」と思うかもしれません。
しかし、降雪地帯で日常的にクルマを使用する人が、自分でタイヤ交換をすることは珍しくありません。タイヤ交換の知識はあるものの、専門知識があるわけではないため、不備が発生しやすい傾向にあります。
タイヤ交換時の作業不備は、主に以下の2点です。
●タイヤ交換時の作業不備
・規定の締付トルクで締め付けていない。
・ホイール・ボルト、ホイール・ナット及びホイールの錆、ゴミの確認、清掃が足りていない。
トルクというのは、簡単に言うとホイールナットを締める強さのことです。
ナットはタイヤホイールを固定する重要な部品ですが、力任せに強く締めればいいわけではありません。各メーカーが指定しているトルクに沿って締める必要があり、締めすぎると破損する可能性があります。
結果的に、タイヤ脱落事故などの重大な事故に繋がりかねません。なお、ナットを締める順番は対角線上に行いましょう。
また、タイヤ交換後は、以下の点にも注意しなければタイヤ脱落事故に繋がるリスクがあります。
●タイヤ交換後の保守管理の不備
・増し締めをしていない、不十分
・日常点検・定期点検時のホイール・ボルトの緩みの確認不足
・規定の締付トルクで増し締めをしていない
・増し締めの実施時期(距離)が遅い
タイヤ交換後のナットの増し締めは、安全性を高めるうえで重要です。増し締めは、基本的にタイヤ交換後50〜100km走行したら行います。
増し締めと聞くと、最初に締めたときよりもさらに強く締めると思う人もいるかもしれません。しかし、あくまでナットに緩みがないかを確認する作業なので、各メーカーが指定しているトルクに沿って締めれば問題ありません。
国土交通省によると、タイヤ脱落事故はタイヤ交換後1ヶ月以内に発生するケースが多いとのこと。タイヤ交換後1ヶ月以内は特に点検を入念に行うようにしましょう。
タイヤ交換を初めて自分で行う人はもちろんのこと、毎年のように自分でタイヤ交換をしている人も、タイヤ交換時と交換後は十分注意してください。
「毎年やっているから大丈夫」と思っている人も、万が一の事態を考えてしっかり確認・点検を行うようにしましょう。初めてタイヤ交換をする人は、自信がなければ多少のコストをかけてもプロに任せた方が安心です。
タイヤ脱落事故のほかにも、冬はタイヤのパンクやバーストも多くなります。これは、気温が下がると空気圧が減少したり、ゴムが硬化したりするのが原因です。
また、気温低下により冷却水やウォッシャー液の凍結、エンジンオイルの硬化などのトラブルも起きるリスクが高まるので、十分注意しましょう。
※ ※ ※
冬は日照時間が短くなったり路面が凍結したりすることで、事故も発生しやすくなる傾向にあります。
クルマの点検・整備はもちろんのこと、運転にも注意して安心・安全なドライブを心掛けましょう。
Writer: マツ
2022年からフリーのWEBライターとして活動開始。上場企業からの依頼で、SEO記事を中心にVOD・通信系(WiFi・光回線など)などのジャンルを執筆して経験を積む。現在も企業が運営する複数のメディアで記事を執筆。読者に役立つ内容を、わかりやすく執筆することを心掛けている。


















