猛暑で激売れ、クルマのサンシェード しかし過信は禁物? 効果はどれほど
サンシェードが本当に効果を発揮するのは…
一方で、前出のJAFユーザーテストでは、サンシェードの有無が大きく影響を与えた要素もあります。それはダッシュボードの最高気温。無対策の黒いクルマでは79度、白いクルマでは74度まで達したところ、フロントガラスにサンシェードを装着した白いクルマでは52度に留まったそうです。
「サンシェードは車室内の温度上昇を抑えるというより、直射日光を防ぐことで、ダッシュボードやハンドル、シートなどが熱くなるのを抑えられる効果が大きいでしょう」(オートバックスセブン)
JAFユーザーテストではこのとき、直射日光の当たるダッシュボードに様々な物を置いて状態の変化を調べてもいますが、たとえばクレヨンは約1時間で溶け出したり、フライパンに出した卵が約2時間で目玉焼きになったりしています。このように熱くなったダッシュボードは、換気をして車内温度を下げ、そのあとで窓を閉めてエアコンを全開にしても、なかなか冷えないものです。
ちなみに、オートバックスセブンによると、売れ筋のサンシェードの中心価格帯は1500円から2000円。機能性の高い厚手のものや、特定の車種専用のものが人気だといいます。「汎用品だとどうしても浮きやスキマができてしまうところ、その車種専用に設計されているものは、フロントガラスにぴったりくっついて覆ってくれます」とのこと。
また、近年はドライブレコーダーが普及したこともあり、レコーダーと干渉する部分だけが布やカーテンになっているタイプも売れているそうです。
【了】
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