「二度見した!」 “軽自動車よりも安い“日産「“ニセ”GT-R」登場し話題に! “安すぎる”「140万円」のなんか「小さいモデル」! パワーそこそこなV6×MT搭載の独国「R35!?」とは
日産「GT-R」の名を掲げた1台が、驚くほどの低価格で海外の中古車サイトに掲載され、注目を集めています。見慣れたはずのモデルが異例の値段で登場した背景には、どのような事情があるのでしょうか。
軽より安いGT-R? 驚きの1台が海外で話題
日産の象徴的モデルとして知られる「GT-R」。その名を掲げた1台が、思わず二度見してしまうような価格で海外の中古車サイトに掲載され、ユーザーの間で話題が広がっています。いったい何が背景にあるのでしょうか。
2007年に登場したGT-Rは、3.8リッターV型6気筒ツインターボを搭載し、最高出力480ps/最大トルク588Nmを発生。最高速度は300km/hを超え、発売当初の価格は777万円と高性能に対して手頃な設定でした。

その後も改良が続き、2025年モデルでは標準仕様で570ps/637Nm、「NISMO」では600ps/652Nmに到達。価格帯は1443万3000円〜3061万3000円となり、中古車相場も高騰。状態次第では5000万円超の個体も存在します。
そんななか、海外の中古車サイトに掲載された1台が、思わぬ理由で注目を集めています。価格はわずか7500ユーロ(約140万円)。日本の軽スーパーハイトワゴンより安いGT-RとしてSNSで拡散され、関心が広がりました。
出品者はクロアチア南部の都市ドゥブロヴニクのユーザーで、掲載された車両はぱっと見では確かにGT-Rに見えます。しかし、実車よりひとまわり小さく、内装の雰囲気もどこか異なります。
スペックも最高出力163psと控えめで、GT-Rには存在しない6速MTを搭載している点も気になるところです。こうした違和感を積み重ねていくと、このGT-Rが本物ではなくレプリカであることが浮かび上がってきます。
ベースとなっているのが、1998年から2002年にかけて欧州フォードが販売していた「クーガー」です。全長4699mm×全幅1769mm×全高1308mmのボディを持つ前輪駆動の4シータークーペで、自然吸気の2リッター直4または2.5リッターV6を搭載していました。
今回のレプリカは後者のV6モデルがベースとなっています。販売実績こそ振るわなかったものの、スポーティなシルエットや扱いやすいパワートレインが評価され、レプリカの素材として選ばれたと考えられます。
出品者によれば、このレプリカは2019年に製造され、2020年にリトアニアで登録されたものだといいます。ボディはグラスファイバー製で、GT-Rらしいフロントグリルや丸目4灯テール、4本出しマフラー、リアスポイラーなどが丁寧に再現されています。
インテリアはクーガーの雰囲気が色濃く残り、ステアリング中央に小さく「GT-R」エンブレムが掲げられている程度です。走行距離はわずか5000kmとされ、内外装ともにコンディションは良好のようです。
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SNSでは、「140万円でGT-R笑」「写真見て二度見した」と驚く声が上がる一方で、「こういうレプリカ、嫌いじゃない」「これはこれで欲しいかも」と前向きに受け止めるユーザーも見られました。
ユニークな存在感を放つこの1台が、今後どのようなオーナーのもとへ渡るのか静かに見守りたいところです。
Writer: シープロダクション
自動車を中心とした記事制作を手がけている制作ユニット。わかりやすく読みやすい構成を意識し、新車情報やカーライフに役立つ知識まで幅広く発信している。クルマ好きはもちろん、ライトユーザーでも楽しめるコンテンツを心がけている。







































































