新車100万円台! トヨタ「“2人乗り”クーペ」斬新すぎて“反響殺到”!「後輪駆動は楽しそう!」「“最後のクルマ”に欲しい」の声も! “取り回し最高”のコンパクトボディ採用した「シーポッド」は後継モデルに期待大!

トヨタが過去にラインナップしていた、極めてユニークな小型クーペ「C+pod」。同車を再評価する声が、ネット上で静かに広がりを見せています。

新車100万円台! トヨタ「“2人乗り”クーペ」斬新すぎて“反響殺到”!

 自動車の電動化が叫ばれて久しい昨今ですが、トヨタは過去に極めてユニークなクーペタイプの電気自動車(EV)をラインナップしていました。

 その合理的なパッケージングを再評価する声が、ネット上で静かに広がりを見せています。

トヨタ「“2人乗り”クーペ」斬新すぎて“反響殺到”!
トヨタ「“2人乗り”クーペ」斬新すぎて“反響殺到”!

 そのモデルの名は「C+pod(シーポッド)」。全長約2.5メートルという軽自動車よりもはるかに小さなボディに、乗員2名分のシートを備えたこの「3ドアマイクロクーペ」は、都市部の移動や過疎地での足としての可能性を模索するべく開発されました。

 2020年12月に法人や自治体向けに限定販売が開始され、その約1年後となる2021年12月には一般個人への販売も解禁されましたが、登場からわずか3年8ヶ月後の2024年8月、静かにその生産・販売を終了しています。

 そんなシーポッドの最大の特徴は、徹底して無駄を削ぎ落とした“サイズ感”にあります。

 ボディサイズは全長2490mm×全幅1290mm×全高1550mm。全幅は1.3メートルを切っており、最小回転半径は驚異の3.9mを実現していました。

 これは片側1車線の狭い道路でも、切り返しなしでUターンが可能なほどの数値です。この圧倒的な取り回し性能に対し、運転に不安を抱える層からは切実なニーズがありました。

「運転が怖いし縦列駐車もできないから、トヨタのシーポッドが欲しかった」という声が聞かれるように、複雑化する交通環境や高齢化社会において、このサイズ感こそが最大の安心材料となっていたのです。

 さらに、外板には樹脂製パネルを多用することで軽量化を突き詰め、車両重量は670kgから690kgという軽さを実現。

 一方で、ヘッドランプやテールランプにはLEDを採用するなど、現代的なスタイリングも確保されています。

 インテリアは全幅の制約からタイトな空間ではありますが、大人2人が横に並んで座れる設計となっており、法人向けには助手席を省いた1人乗り仕様も設定。

 簡素な作りながらも、インパネには視認性の良いメーターを配置し、エアコンやシートヒーターといった快適装備も標準で搭載していました。

 これについて、実際に触れたユーザーや好意的な層からは「小さいけどエアコンも付いていて良かった」「このサイズで2人乗れるのは魅力的」といった評価が寄せられており、単なる「屋根付きスクーター」とは異なる乗用車としての質が担保されていたことがうかがえます。

 パワートレインは、リアに搭載された最高出力12.5馬力・最大トルク56Nmの電気モーターで後輪を駆動するRRレイアウトを採用。

 搭載されるリチウムイオンバッテリーの容量は51Ahで、最高速度は60km/hに制限されているため、高速道路や自動車専用道路の走行はできません。

 しかし、一回の充電での航続距離は150km(WLTCモード)を確保しており、家庭用の100V/200Vコンセントで充電が可能でした。

 このスペックに対し、「通勤にはあれで充分。むしろ最高なんだよね」「近場を走る程度の営業車は全部あれでいい」「何気に後輪駆動は楽しそう」といった、用途を限定した上での使い勝手を称賛する意見が数多く見られます。

 150kmという距離は、日常の買い物や通勤、近距離の営業活動には必要十分であり、それを理解したユーザーにとっては極めて効率的なツールだったのです。

 また、1500Wまで対応する外部給電機能を備えており、「走る蓄電池」として災害時の非常用電源に活用できる点も、このクルマの隠れたメリットでした。

 安全面でも、軽自動車より小さい規格ながら衝突被害軽減ブレーキ(プリクラッシュセーフティ)やABSを標準装備するなど、トヨタらしい安全への配慮がなされています。

 しかし、普及への最大の壁となったのは価格設定だったようです。

 当時の車両価格は166万5000円から173万1000円。補助金を考慮しても、一般的な軽自動車が新車で買えてしまう価格帯でした。

「老後の“最後のクルマ”に欲しい…と思うけど、高い! コミコミ100万円くらいに収めた後継モデルに期待してます」という率直な意見にある通り、高速道路に乗れず2人しか乗れないクルマに、軽自動車同等の対価を支払うことへの抵抗感は否めませんでした。

 その結果、シーポッドは約3年半強という短い販売期間で幕を閉じることになります。

 販売終了についてSNSなどでは、「トヨタが止めちゃったのが残念」「もっと普及して欲しかった」と、その早すぎる撤退を惜しむ声が上がっています。

 短命に終わった理由は価格と機能のバランスにあったようですが、都市部の渋滞緩和や、ガソリンスタンドが減少する過疎地での移動手段として、シーポッドが示した「超小型モビリティ」という概念自体は決して間違っていなかったようにも思えます。

 見切りをつけずに改良とコストダウンを続けていれば、日本のモビリティ社会に新たなスタンダードとして定着していたかもしれない。そんな可能性を感じさせる一台でした。

【画像】超カッコイイ! これがトヨタ斬新「“2人乗り”クーペ」です!(25枚)

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Writer: くるまのニュース編集部

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