新車143万円! スズキの新「“4人乗り”軽ハイトワゴン」がスゴい! 希少「5速MT」×上質デザイン採用の全長3.4m級「ちいさいサイズ」! 大幅改良で爆誕した「新ワゴンR“最安グレード”」が買い得すぎた!

スズキは2025年12月15日、軽自動車「ワゴンR」の一部仕様変更を発表しました。143万円からという価格設定を実現した最安グレード「ZL」が実は“買い”な理由とは何なのでしょうか。

標準車が「カスタム顔」に大変身! 安全性も大幅向上

 スズキは2025年12月15日、軽ハイトワゴン「ワゴンR」を一部仕様変更し、同日より発売しました。

 今回の改良の最大のトピックは、デザインの刷新と安全性能の強化です。

上質さを増した新色「ベルベットダークレッドパール」も選べる!
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 エクステリアでは、これまで上級派生モデル「カスタムZ」専用だった精悍なフロントデザインを、なんと標準モデルにも採用。

 立体感のあるフロントグリルや3Dテクスチャーを取り入れ、エントリーグレードであっても上質で力強い印象へと生まれ変わりました。

 安全面では、衝突被害軽減ブレーキを最新の”デュアルセンサーブレーキサポートII”にアップデート。

 検知対象に自転車や自動二輪車が加わったほか、交差点での右左折時の検知機能も追加され、安心感が大きく向上しています。

 ワゴンRは、1993年に”軽ワゴン”というジャンルを切り拓いたパイオニアです。

 現行モデルは2017年2月に登場した6代目で、広い室内空間と使い勝手の良さを武器に、日本の軽自動車市場を牽引し続けてきました。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1650mm。

 パワートレインは、熱効率を追求したR06D型660cc直列3気筒エンジン(最高出力49PS・最大トルク58N・m)を搭載し、上位グレードにはマイルドハイブリッドシステムが組み合わされます。

 今回の改良でグレード体系が整理され、ラインナップは自然吸気エンジンの「ZL」と、マイルドハイブリッド搭載の「ハイブリッドZX(HYBRID ZX)」のシンプルな2グレード体制となりました。

 最安グレードとなるのは「ZL(2WD)」で、価格(消費税込み、以下同)は143万円です。

 注目すべきは、このZLグレードにはCVT仕様だけでなく、5速MT仕様も同価格で用意されている点です。電動化が進む現代において、MTを操る楽しさを残してくれているのは、ファンにとって嬉しいニュースでしょう。

 一方、最上級グレードの「ハイブリッドZX(2WD・CVT)」は170万9400円。最安グレードとの価格差は27万9400円となります。

 約28万円の価格差がある両グレードですが、実は最安のZLでも装備はかなり充実しています。

 まず外観ですが、今回の改良でZLも、従来あったスポーティかつ上質な“カスタムZ”顔になったため、パッと見の迫力は上級グレードに引けを取りません。

 ただし足元はZLが14インチフルホイールキャップであるのに対し、ハイブリッドZXは15インチアルミホイールとなり、ここで差別化が図られています。

 インテリアでは、ハイブリッドZXが本革巻ステアリングホイールやメッキシフトノブボタンを採用して質感を高めているのに対し、ZLはウレタンステアリングとなります。

 しかし、フルオートエアコンやキーレスプッシュスタートシステム、運転席シートヒーターといった快適装備は、ZLを含む全車に標準装備されています。これは非常に良心的です。

 大きな違いは、マイルドハイブリッドの有無と、アダプティブクルーズコントロール(ACC)の有無です。

 ハイブリッドZXにはモーターアシストによる低燃費と発進時の加速の良さが備わっています。

 なおZLにはACCが装備されず、メーカーオプションの設定もありません。ただ、長距離走行をしない日常生活の足とするなら、ACC無しでも大きなデメリットにはならないでしょう。

 結論として、最安グレードのZLは、コストパフォーマンス重視派にとって間違いなく“買い”の選択肢です。

 143万円という価格ながら、見た目は上級グレード同様の精悍な「カスタム顔」であり、LEDヘッドランプやオートエアコン、最新の安全装備まで標準装備されています。日常使いで不満を感じることは少ないでしょう。

 また、5速MTモデルを選べるという点もZLならではの特権です。業務用途はもちろん、「安くて遊べるマニュアルの軽」を探している層にとっても、非常に魅力的な1台といえるでしょう。

 一方で、マイルドハイブリッドによる静かでスムーズな走りや、アルミホイールなどの上質な見た目、リセールバリューを重視するなら、プラス約28万円でハイブリッドZXを選ぶ価値は十分にあります。

 しかし、「道具として使い倒す」「初期費用を抑えたい」というニーズに対して、新型ワゴンRのZLは、期待以上の満足度を提供してくれるはずです。

【画像】超カッコいい! これがスズキの新「“4人乗り”軽ハイトワゴン」です! 画像で見る(30枚以上)

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Writer: 佐藤 亨

自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。

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