不人気の4代目「GT-R」は警察車両でも活躍!「後部座席で違反切符を切られたい」と話題にも
歴代「GT-R」を比べると影が薄いイメージの4代目「GT-R(BCNR33)」。先代モデルの引き締まったボディと比べると全体的に大型化しています。しかし、走行性能は大幅にアップしたこのクルマの凄さはどんなところだったのでしょうか。
3代目の影に隠れた名車4代目「GT-R」
16年ぶりに復活した3代目「GT-R(BNR32)」の後継として、1995年に登場した4代目「GT-R(BCNR33)」。3代目の引き締まったボディと比べると全体的に大型化されましたが、走行性能は確実に進化しています。
4代目「GT-R」は、ベースとなった9代目「スカイライン」とともに全車3ナンバー化。先代モデルで、不評だったところを直すべく、トランクや室内の広さを大幅に改善。走行性能も進化をしていますが、大型化や車両重量の増加は走りを追求するユーザーから歓迎されなかったようです。
また、レースシーンで大活躍した3代目「GT-R」に比べると、4代目「GT-R」は比較的地味なクルマです。レースには、発売後しばらく経ってから参戦しています。また、バブル崩壊後という情勢もあって、販売台数は3代目「GT-R」に遠く及びませんでした。
4代目「GT-R」は、不人気モデルといわれるクルマです。しかし、走行性能面では3代目「GT-R」よりも向上し、ドイツにあるニュルブルクリンクでのテストでは、走行タイムを21秒縮めたことをアピール。当時の広告にも『マイナス21秒ロマン』というキャッチコピーを使用していほどです。
エンジンは、3代目「GT-R」と同じRB26DETT型ですが、コンピュータなどの技術進化や全体的な改良によりエンジン性能が大幅に向上。駆動システムも3代目「GT-R」に搭載したフルタイム4WDを改良したものを採用しています。
レースシーンでは、1995年から全日本GT選手権(現:SUPER GT)に参戦。毎年、フランスで開催されるル・マン24時間レース用に特別車両「NISMO GT-R LM」を制作し、1995年には総合10位、クラス5位という成績を残しています。