「なぜ彼らは退かないのか?」 右車線ずっと走る「通せんぼ車」なぜ? 高速「右車線」走り続けるとどうなるのか
高速道路の追越車線を走り続けるクルマに遭遇し、疑問を感じたことはありませんか。なぜ彼らは頑なに道を譲らないのか。その背景にある心理と、実は警察による取り締まり件数が非常に多い「通行帯違反」のリスクについて解説します。知らずに走ると、わずか数分で違反となる可能性もあります。
高速「右車線」なぜ譲らない? 居座る心理と「即検挙」の意外な落とし穴
高速道路で「追越車線」を走り続けるクルマに遭遇し、疑問を感じたことはありませんか。
なぜ彼らは頑なに道を譲らないの人がいるのでしょうか。その背景にある心理と、実は警察による取り締まり件数が非常に多い「通行帯違反」のリスクについて解説します。
休日や連休の高速道路。本来ならスムーズに流れるはずの右側車線(追越車線)にクルマが集中し、逆に流れが悪くなっている光景をよく見かけます。
筆者も右車線をずっと一定速度で走り続けているクルマを何度も見かけたことがあります。
こうしたクルマは、後続車が近づいてきても、頑として退かないことが多いです。なぜ彼らは走行車線に戻らないのでしょうか。
そこには、ルール認識の不足だけでなく、独自の「正義感」や心理が働いているケースがあるようです。

■基本はキープレフト! 迷いがちな「真ん中」の正解
高速道路やバイパスを走行中、ふと「どの車線を走るのが正解なのだろうか」と迷うことはないでしょうか。
道路交通法では、基本的に「キープレフト(左側通行)」が原則とされています。
片側2車線の場合は左側が走行車線、右側が追越車線となりますが、悩みどころなのが片側3車線以上の道路です。
この場合、一番右側が追越車線であることに変わりはありませんが、実は「一番左の車線」以外(もっとも右側の車線を除く)も、速度に応じて走行することが認められています。
特に高速道路では、大型トラックなどが法定速度(80km/h〜90km/h)で左車線を走行していることが多く、普通車(100km/h)にとっては遅く感じられる場面もあります。
そうした際、制限速度内であれば、真ん中の車線を走り続けても違反にはなりません。
しかし、あくまで原則は「左側の車線」を利用することです。「真ん中が空いているから」といって漫然と走り続けるのではなく、左側の状況を見ながら柔軟に車線を選ぶことが、スムーズな交通の流れを作ります。

■なぜ退かない? 困った「ペースカー」心理
一方で、問題となるのが「一番右側の車線(追越車線)」を頑なに走り続けるクルマの存在です。
なぜ彼らは退かないのでしょうか。これにはいくつかのパターンが考えられます。
ひとつは、単純に「一番右が追越車線である」という認識が希薄なケースです。
普段あまり高速道路を利用しないドライバーや、慣れていない人の場合、単純に「空いているから」「走りやすいから」という理由で右側を選んでいることがあり、悪気がない場合も多いのです。
より厄介なのが、独自の正義感を振りかざす「通せんぼ」タイプです。「自分は制限速度を守って走っているのだから、退く必要はない」「後ろから煽ってくる車が悪い」と考え、意図的に後続車をブロックする心理が働いています。
こうなると、そのクルマはまるでサーキットの「ペースカー」状態と化し、後続に大渋滞を引き起こす原因となります。
周囲の空気を読まず、自分のペースを貫くことは、円滑な交通を阻害するだけでなく、無用なトラブルの火種にもなりかねません。

■「数分」で検挙も? 走り続けるリスク
しかし、いくら「自分は制限速度を守っている」と主張しても、追越車線を走り続ける行為自体が、道路交通法違反となる可能性が高いことを忘れてはいけません。
これは「通行帯違反」と呼ばれ、実は最高速度違反(スピード違反)に次いで2番目に多い交通違反です。
道路交通法では、追越車線はあくまで「追い越しをするため」の場所であり、追い越しが終わったら速やかに左側の車線に戻らなければならないと定められています。
では、どれくらい走ると違反になるのでしょうか。
法律上で「何分」「何キロ」という明確な基準はありませんが、実際に取り締まられたドライバーの中には、ほんの数分走り続けただけで検挙された事例もあります。
「後ろから速いクルマが来たら譲る」「追い越しが終わったら戻る」という基本動作を怠ると、反則金6000円(普通車)と違反点数1点が科されることになります。
また、前のクルマが遅いからといって、痺れを切らして左側の車線から追い抜く行為も要注意です。
これは「追越違反」となり、通行帯違反よりも重い反則金9000円・違反点数2点/普通車が科されます。
高速道路は自分一人だけの道ではありません。
意固地にならず「譲り合い」と「キープレフト」の精神を持つことが、結果として自分自身の免許を守り、安全で快適なドライブにつながるのです。
Writer: くるまのニュース編集部
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