日産「斬新スカイライン」まもなく初公開! 旧車の「カクカクデザイン」に大型スポイラー装備! 鮮烈「赤×黒2トーン」の“学生製作マシン”「Re30 スカイラインシルエット」TAS披露への熱意が凄かった

日産グループで自動車整備専門学校の日産愛知自動車大学校は、「東京オートサロン2026」でカスタムカー「Re30 スカイラインシルエット」を披露します。どのようなクルマなのでしょうか。

仕上げの「命」になる「塗装作業」で苦労も

 TAS2026の開催まで残り1ヶ月を切る12月下旬、最新情報について聞いてみました。

 12月は塗装の作業をメインに行なったということで、苦労した点もあったといいます。学生は以下のようにコメントしています。

「塗装作業がとても大変でした。具体的には艶を出して塗ろうとすると気温も低く流してしまい、逆に流れや垂れが怖くて、塗り肌を何度も確認し塗装をしました。

 マスキングもテキトーな作業をすると、すき間から塗料が漏れてしまい、ガラスに付着した塗料をはがすのにとても時間がかかりました」

完成に近づく「Re30 スカイラインシルエット」(画像提供:日産・自動車大学校 京都校)
完成に近づく「Re30 スカイラインシルエット」(画像提供:日産・自動車大学校 京都校)

 カスタムカーの“命”となる塗装工程では、ベースの車両のホワイトからスーパーシルエットマシンの赤・黒の2トーンを再現しましたが、12月の低い気温ということもあり、かなり手間取ったようです。

 また、塗装が完了してもトラブルに見舞われたといいます。

「磨き作業では、ポリッシャーで磨きを行い、いい艶になったと思っていざライトを当てて確認をすると、鮮やかな発色にならず、白く濁ったような色になっていたため、何度もポリッシャーをかけなおす作業をしました。

 塗装をやり終わった後に、よく見るとバンパーにひずみや、小さいへこみを見つけ、再塗装が必要となりました。

 エンジンの再始動も、なかなかエンジンがかからず濱村先生(注:濱は旧字体)に手伝ってもらい、やっと始動しました。先生の助けを借りずに、学生だけだったら、ずっとかからなかったと思います」

 古いクルマをベース車両に選んだことで、クルマとしての“復旧作業”も大変だったというRe30 スカイラインシルエット。しかし、完成まで秒読み段階となったことで、いよいよ東京オートサロンでの披露へ熱意が高まっているようです。

「愛知校は10月までカスタマイズに必要な知識を学び、それからスタートするため、1つの工程に時間を要すと、残り(の時間)が厳しくなりあきらめるところもありました。

 しかし、その判断も皆で話し合ったことで、よりチームが結束したかなと感じています。せっかくの晴れ舞台、きちんと完成したクルマをもっていくためにいろいろ工程を見直してここまでもってくることができました。

 2か月半の間、授業が終わった後も残ってやっていったりして、本当に時間を費やしやっと完成しました。晴れの舞台に出展できることはとてもうれしく思います」(学生のコメント)

※ ※ ※

 TAS2026は、2026年1月9日から11日にかけ、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催予定です。

 なお、日産・自動車大学校では愛知校に加え、京都校でもカスタムカーを製作中です。

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Writer: くるまのニュース編集部

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