新車“約280万円”! ダイハツ新型「“5人乗り”SUV」初公開! ジムニー並み「地上高」×全長4.3m級「ちょうどいいサイズ」採用の「トラズ」馬国に登場
ダイハツは2025年12月17日、マレーシアの自動車生産・販売合弁会社「プロドゥア」が新型「TRAZ」(トラズ)を現地で発売したと発表しました。どのようなモデルなのでしょうか
ジムニー並み「地上高」のコンパクトSUV
ダイハツは2025年12月17日、マレーシアの自動車生産・販売合弁会社「プロドゥア」が新型コンパクトSUV「TRAZ」(トラズ)を現地で発売したと発表しました。
プロドゥアは1993年にダイハツとの提携によって設立されたマレーシア第2の国民車メーカーです。小型車を中心としたラインナップで存在感を高め、2006年から2024年まで19年連続でマレーシア自動車市場シェアNo.1を獲得。2024年には過去最高の35万8000台を記録しました。

その勢いをさらに後押しする存在として投入されたのが、今回のトラズです。2022年7月にフルモデルチェンジしたコンパクトMPV(マルチ・パーパス・ビークル=多目的車)「アルザ」と共通のBセグメントプラットフォーム「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」を採用するSUVです。
街中でも扱いやすいコンパクトなボディサイズとしながら、大人5人がゆったりと座れる室内空間を確保しており、日常使いからレジャーまで幅広いシーンに対応します。
ボディサイズは全長4310mm×全幅1770mm×全高1655mmで、ホイールベースは2620mm。最低地上高は210mmとスズキ「ジムニー」並です。デザインは「エナジェティック&フュージョン」をコンセプトに、マレーシア市場で好まれるスポーティさとプレミアム感を表現しています。
インテリアはブラックを基調とし、アクセントカラーとしてレッドを随所に配することで、スポーティな印象を演出しています。上級グレードはシート表皮がレザーとなるなど見栄えも上々です。
パワートレインは1.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンにCVTを組み合わせ、最高出力106馬力、最大トルク138Nmを発生します。駆動方式はFWD(前輪駆動)。燃費は1リッターあたり21.3kmです。
安全性能においては、ASEAN NCAPの安全評価において最高評価5つ星を獲得。高速走行などマレーシアの道路状況に最適化された衝突回避システム「アドバンスドセーフティアシスト」をはじめ、充実した安全機能を搭載しています。
装備の違いによるグレードは「X」「H」「H2T」の3種類。ボディカラーはモノトーンが4色、ツートーンが2色です。
価格は7万6100リンギット(約280万円)から。充実した装備、優れた快適性を備えながら、国民車にふさわしい求めやすい価格を実現しました。
Writer: 近藤 英嗣
新型自動車解説書のテクニカルライターを経て、編集者に。自動車分野を強みとしながらも、ライフスタイル、ビジネス、不動産、旅、グルメなど幅広く取材・執筆する。

















