日本に無い「トヨタ車」“輸入”が決定! 導入予定の「カムリ」ってどんなクルマ!? アメリカ「ベストセラーモデル」のスゴいところとは
米国大統領訪日の際に浮上したトヨタの米国生産車輸入構想。その筆頭として期待されていたトヨタ「カムリ」が、正式に国内導入計画中であると明らかにされました。2024年にはフルモデルチェンジが実施され、さらにかっこよく魅力的なモデルに成長しているカムリについて紹介します。
最大の魅力は「デザイン」にあり!
そしてなにより、最新型カムリ最大の魅力はエクステリアデザインではないでしょうか。
「プリウス」や「クラウン」シリーズと共通する「ハンマーヘッド」デザインのフロントマスクを採用し、細身のLEDヘッドランプとテールランプがシャープな表情を演出。背の低いセダンらしいプロポーションとハンマーヘッドデザインの相性もよく、威圧感に寄りすぎない絶妙なバランスに仕上げられています。
流行を的確に取り入れつつ、「やりすぎていない」点には、大人のセダンらしい余裕が感じられます。
![ハンドル位置は…どうなる!?[画像は北米仕様のトヨタ「カムリ」最新モデル]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/12/20251219_TOYOTA_Camry_SE_AWD_002.jpg?v=1766114247)
インテリアもラージセダンの室内の広さを活かしたモダンで高級感のある空間に仕上げられており、12.3インチのセンターディスプレイとデジタルメーターを採用したほか、最新のインフォテインメントシステムも抜かりなく搭載。先進性と快適性の両立は、さすがトヨタといったところでしょう。
4.9m級の大型セダンならではの落ち着いた佇まいに、先進的なアイコンを融合させたスタイリッシュなセダンは、日本ではすっかり見かけなくなってしまいました。
日本車だとホンダ「アコード」やレクサス「ES」くらいでしょうか。
海外市場向けに仕立てられた新型カムリには、輸入車的な雰囲気も漂っており、流通台数が限られるからこそ目立ちやすく、所有する満足感も高めてくれる存在といえます。
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進化を続ける米国仕様のカムリは、スペックや装備を見ても、いまなお高い競争力を備えたセダンであることは間違いありません。
カムリが輸入構想の筆頭に挙げられているのは、日本で販売実績があるため、法規対応のハードルが比較的低いという点が挙げられます。
ただトヨタはこれまで、「日本の法規認証にかかる工数」と「どれだけの需要が見込めるか」が判断の鍵になるとしていたことから、セダン不人気の影響で国内販売を終了したカムリが実際に輸入されるかどうかは、微妙な状況だと筆者(自動車ジャーナリスト 吉川賢一)は考えていました。
しかし今回、以前より検討されていたという「認証プロセスの合理化」が実現し、導入が容易になったことは嬉しい誤算といえます。
カムリは、「実用性だけでなく、趣を味わうセダン」という価値をあらためて提示できる存在であることは確かですし、なにより、米国で評価され続けている日本が誇る「最高にかっこいいセダン」だといえます。
日本で改めて乗ることができる日がやって来ることを、今から心待ちにしたいところです。
Writer: 吉川 賢一
日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイライン等のFR高級車の開発に従事。新型車や新技術の背景にあるストーリーや、作り手視点の面白さを伝えるため執筆中。趣味は10分の1スケールRCカーのレース参戦、クルマ模型収集、サウナなど




































































