NEXCO「前を見て運転してください」…“高速道路“ミサイルに苦言! “工事帯”に突っ込む“衝撃映像”がスゴイ! 事故になる原因とは?
高速道路を走行していると、車線が規制される区間に遭遇することがあります。 近年、その工事規制箇所で衝突事故が増加し、追突や誤進入が目立つようになっています。一体なぜなのでしょうか。
まるで「高速ミサイル!?」
高速道路を走行していると、一部道路で工事が行われているなど車線が規制されている区間に出くわすことがあります。
近年、この工事規制箇所でクルマやトラックの衝突事故が増加しており、追突や誤進入といったケースが目立っています。なぜ、このような事故が多発しているのでしょうか。

東日本高速道路株式会社、中日本高速道路株式会社、西日本高速道路株式会社(以下「NEXCO3社」)が実施する高速道路本線上の工事規制箇所では、規制内に車両が進入する事故が多発しているといいます。
令和5年(2023年)に公表されたNEXCOの調査によると、令和2年(2020年)から令和4年(2022年)の3年間に工事規制箇所で発生した事故件数は、704件→1095件→1457件と倍増。
規制先端部への衝突や接触、車線に並行する規制材への接触が主ですが、工事規制内に進入した車両によって作業員がはねられ死亡する重大事故も発生しています。
こうした事故の増加を受け、NEXCOは公式SNSに注意喚起の動画を定期的に投稿しています。
公開された30秒ほどの短い動画には、道路片側や路肩が工事規制されている状況が映し出され、矢印看板による予告や車線誘導が行われているにもかかわらず、クルマやトラックが看板に衝突・跳ね除ける様子が収録されています。
なかには作業車に突っ込む場面もあり、事故の衝撃的な実態が伝わります。
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さらに投稿には次のようなコメントが添えられ、ユーザーへの注意を呼びかけています。
「高速道路上の工事規制箇所へ衝突する事故が多発しています!
運転支援機能を過信し、前方を見ていないと思われる事故や、スマートフォンを見ながらの『ながら運転』による事故の多発と考えられます。
走行中は前を見て運転してください」
NEXCO3社による分析の結果、漫然運転・わき見運転・居眠りが事故原因の約9割を占めているといい、なかにはアダプティブクルーズコントロール(ACC)や車線維持支援といった運転支援機能への過信が注意力の低下につながり、危険を増幅させているとも指摘されています。
ACCは前方車両をカメラやレーダーで認識し、アクセル操作なしで一定の車間距離を保ちながら追従できる便利な機能ですが、主体はあくまでドライバー(人間)です。
また安全支援機能は工事規制箇所の看板などに反応しない場合があり、例えばトヨタの「Toyota Safety Sense」では「路側構造物を車線と誤認する場合、ハンドル操作サポートが正常に作動しないことがある」と説明されています。
工事規制箇所では、手前約1kmから予告標識が設置されています。工事規制が行われていることをしっかり認識し、規制速度を守り、余裕を持って車線変更を行うことが重要です。
規制先端部付近での無理な車線変更は大変危険であり、作業員が作業しているケースもあるため、前方をしっかり確認しながらハンドルを握り通行することが求められます。
便利な運転支援機能に頼りすぎず、安全運転の主体は常にドライバー自身であることを忘れないことが、事故防止につながります。
Writer: 青田 海
2023年4月よりライターとして活動を開始。初心者にもわかりやすく読みやすい構成を心がけ、自動車を中心に新車情報、カーライフにまつわる話題など幅広い記事を執筆している。芸能分野に詳しい。

















































