スズキ新「“4WD”本格SUV」が凄い! 全長3.4m「ちいさなカクカクボディ」&“装備充実の内外装”が魅力! “5速MT”も選べて安全性・利便性バッチリ! 「ジムニー」最高級モデルって?
スズキは「ジムニー」の一部仕様変更を行い、2025年11月4日に発売しました。安全装備を強化するとともに、コネクティッド対応など快適性も向上しています。本記事では、改良内容と最上級グレード「ジムニーXC」の特徴について紹介します。
安全性と快適性を高めた最上級モデルの進化!
スズキは、クロスカントリー車「ジムニー」「ジムニーシエラ」の一部仕様変更を2025年10月15日に発表し、11月4日から発売しました。
軽自動車のジムニーは、ラダーフレーム構造と3リンクリジットアクスルを採用し、過酷な環境でも高い走破性を発揮するタフな走行システムが世界的に高く評価されています。
なかでも最上級グレードとなる「XC」は、どのような仕様を備えたモデルなのでしょうか。

今回の仕様変更では、衝突被害軽減ブレーキを「デュアルセンサーブレーキサポートII」へと進化させました。あわせて、車線逸脱抑制機能を5速MT車、4速AT車ともに標準装備しています。
そのほか、アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付)や後方誤発進抑制機能を4速AT車に搭載。
なお、MT車にはアダプティブクルーズコントロールが装備され、安全機能のさらなる充実が図られています。
また、コネクティッドサービス「スズキコネクト」に対応し、9インチディスプレイオーディオをオプション設定することで、利便性や快適性も向上しました。
軽四輪駆動車「ジムニーXC」のボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1725mm、ホイールベースは2250mmです。
エクステリアは、5スロットグリルやクラムシェルボンネットフードなど、ジムニー伝統のデザインアイコンを随所に継承しています。
スクエアなボディ形状は、車両姿勢や周囲の状況を把握しやすいだけでなく、面の剛性を高める造形や、降雪時に雪がたまりにくい凹凸の少ないデザイン、走破性と積載性を高める細部の工夫など、機能性を重視した設計が特徴です。
リアドアは前世代と同様に左側ヒンジ式を採用し、大きく開くことで荷物の積み下ろしをしやすくしています。
さらに、近年では採用例が少なくなったリア外付けスペアタイヤも装着。悪路走行を重視するジムニーにとって、欠かせない装備となっています。
足元には、タフさを強調する引き締まったデザインのアルミホイールを装着しています。ボディカラーは、他グレードでは選択できない4種類のツートーンカラーに加え、「キネティックイエロー」を含む8色のモノトーンを設定。外観から個性を楽しめる点も「XC」の魅力のひとつです。
インストルメントパネルは水平基調の力強いデザインを採用し、ドアミラー周辺の視界を確保するため、ベルトライン形状に段差を設けています。
丸型ランプを採用したLEDヘッドランプに加え、ヘッドランプウォッシャーやヒーテッドドアミラーを標準装備。夜間走行時だけでなく、寒冷地や雨天時の視界確保にも配慮されています。
インテリアでは、撥水加工が施されたシートを採用し、リアシートは左右独立で12段階のリクライニングに対応。
運転席まわりには本革巻きステアリングホイール、メタリック調のエアコンサイドルーバー、メッキ加飾シフトノブ、フルオートエアコンを備え、質感を高めています。
実用面では、リアシート背面と荷室に防汚加工を施し、汚れた荷物も収納しやすい開閉式ラゲッジボックスを装備。アウトドアシーンでも使い勝手の良さが光ります。
安全装備には「スズキ セーフティ サポート」を搭載し、衝突被害軽減ブレーキは改良型の「デュアルセンサーブレーキサポートII」を採用。車線逸脱抑制機能を標準装備としています。
また、4速AT車には全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)や後方誤発進抑制機能が備わっています。
パワートレインには、ジムニー専用チューニングが施された0.66リッター直列3気筒R06A型ターボエンジンを搭載。最高出力は64PS、最大トルクは96Nmを発揮します。トランスミッションは、従来モデルと同様に5速MTと4速ATの2種類を設定。
駆動方式にはパートタイム4WDを採用し、走行モードは後輪駆動の2H(2WD)、前後輪を直結する4H(4WD高速)、ギヤ比を低速化して高い駆動力を発揮する4L(4WD低速)の3モードから選択可能です。
WLTCモード燃費は、5速MT車が16.6km/L、4速AT車が14.3km/Lとなっています。
ジムニー「XC」の車両本体価格(消費税込み)は、5速MT、4速ATともに216万400円です。
従来は5速MTと4速ATの間に9万9000円の価格差がありましたが、今回の一部改良により価格が統一されました。
価格上昇幅は、5速MTで約26万円、4速ATで約16万円となっていますが、安全性と快適性が大幅に向上した内容となっています。
Writer: 紫苑玲
栃木県在住。新車、軽貨物、車の中古買取相場、テック、金相場などのジャンルで記事を執筆するフリーランスライター。ドライブが趣味。SUVとスポーツカーの2台を使い分け中。自宅前が登山道のため、緊張感がある車生活を送っている。


































































