450万円から! トヨタ「新型RAV4」発売! 約7年ぶり“全面刷新”で純ガソリン車「廃止」!? 超・大ヒット作の後継「6代目」はどう変わったのか
トヨタは2025年12月17日、ミドルクラスSUV「RAV4」を約7年ぶりに全面刷新しました。大ヒット作となった先代(5代目)RAV4に対し、どのように進化したのでしょうか。
世界で年間100万台以上の販売記録を樹立した先代「RAV4」
トヨタは2025年12月17日、新型「RAV4」を発売しました。
約7年ぶりのフルモデルチェンジでどのような進化を遂げたのでしょうか。先代(5代目)RAV4との違いについて紹介します。

RAV4は、クロスオーバーSUVの先駆者として1994年に初代モデルが誕生しました。
当時のSUVといえば、本格的な悪路走破性を持つ一方で重厚な造りを特徴としていました。
しかし初代RAV4は、アウトドア用途にも対応しながら街乗りでも気軽に楽しめる性能を併せ持ったことで、新たな市場を開拓していきます。
その後も時代の変化に応じながら進化を遂げ、先代の5代目RAV4は、2018年に世界初公開ののち2019年に国内の発売を開始しました。
新設計の「Toyota New Global Architecture」(TNGA)プラットフォーム採用などにより、さまざまな路面で意のままに走行できる操縦性と走行安定性を実現するなど、大きく変革を遂げたモデルでした。
ハイブリッド(HEV)やガソリン車に加え、2020年夏にはプラグインハイブリッド(PHEV)モデルを追加されるなど、バリエーションも拡大しています。
世界180の国と地域で売られ、2022年にはグローバル販売台数がトヨタの全車種中で唯一100万台を超える101万6000台を記録し、初代よりおよそ30年間の累計販売は1500万台を記録するなど、RAV4はトヨタにとっても非常に重要なグローバルモデルに成長しました。
このように世界的な大ヒット作となった5代目の成功を受け、新型RAV4は「Life is an Adventure」をテーマに掲げ、「どこへでも行けそう、なんでもできそう」という価値観を体現した新世代のSUVとして開発されています。
2025年5月21日に世界初公開されたあと、10月29日から11月9日まで開催された「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」で国内先行公開され、今回正式に発売の日を迎えました。
そんな新型RAV4の開発キーワードは、「多様化」「電動化」「知能化」の3つです。
外観は、大径タイヤを強調しSUVらしい踏ん張りの効いたスタンスとした「Big Foot」、キビキビとした高い走破性を想起させる「リフトアップ」、使いやすい荷室空間を確保する「ユーティリティ」をキーワードにデザインされ、3つの要素で「どこへでも行けそう」なRAV4らしさを表現したといいます。
先代RAV4もまた、SUVらしい力強いデザインを特徴としていました。
幾何学形状の八角形(オクタゴン)2つを、90度ずらしてはめ合わせた「クロスオクタゴン」を造形テーマとし、タフさと安定感のある個性的なデザインとしています。
その象徴となったのが、オフロードイメージを強化した力強いデザインを特徴とする先代RAV4の「Adventure(アドベンチャー)」グレードでした。
新型RAV4の製品企画を担当した開発者によると、とくに国内においてRAV4 Adventureは強い支持を集めており、全グレードのなかでもおよそ5割のシェアを占めていた人気グレードだったと話しています。
しかしトヨタではユーザーニーズの変化に反応し、開発キーワードにも“多様化”を挙げています。
洗練されたデザインの「Z」、オフロードも楽しめるAdventure、走りにこだわる「GR SPORT」の3つのスタイルを揃え、新たな世界観を提案している点が新型RAV4におけるひとつの見どころといえます。
なお世界初公開やJMS2025の公開時、ベースグレードは「CORE(コア)」の名称で紹介されていましたが、日本ではZの名称が与えられました。
GR SPORTについては2025年度内発売予定としており、遅れて導入される模様です。
ボディサイズは、全長4600mm×全幅1855mm×全高1680mmと先代とほぼ同等に抑えられ、日常での扱いやすさにも配慮されています。
内装は、「アイランドアーキテクチャー」の考えをもとに、水平基調のインパネ回りにさまざまな機能を集約し、島(アイランド)のように一体的に配置するレイアウトデザインを取り入れました。
加えて、これまでの立体表示に変わり「スロープ(斜め)表示」を備えた「カラーヘッドアップディスプレイ」や、一方向操作方式の「エレクトロシフトマチック」などをトヨタ初採用するなどし、さらに視認性や操作性を高めています。
前述の通り新型RAV4のボディサイズに大きな変化はありませんが、先代よりも荷室空間を拡大したほか、実際の使い勝手も向上させたといいます。



































































































