初代「GT-R」はハコスカの高性能グレードとしてレースに勝つために誕生!?
快適装備全くナシ、走りのためだけのモデル
また、当時のGT-Rはレース仕様のため、快適装備はないクルマでした。冷暖房をはじめ、ラジオ、時計など今では当たり前の装備もオプションのほか、助手席シートベルトまでもなかったというレース用に割り切られた仕様だったといえます。
市販車のカタチをしたツーリングカーレースの参戦を目的として開発された「GT-R」。時代背景は、異なるものの歴代「GT-R」のなかでもトップの成績を残しています。
初代「GT-R」のレースデビューは、1969年のJAFグランプリレース大会。そのデビュー戦で優勝を飾ります。とはいえデビュー戦は簡単に勝ってしまったというわけではなく、相手チームに対してペナルティが与えられたための優勝という苦しいスタートとなりました。しかし、その後は順調に勝利を積み重ねていき、通算50勝という記録を打ち立てました。
いまや日本を代表する名車「GT-R」の歴史はこうしてスタートしたのです。
【了】
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