初代「GT-R」はハコスカの高性能グレードとしてレースに勝つために誕生!?

日産「GT-R」の歴史は、1969年に初代「GT-R」が登場したことに始まります。通称、箱スカとよばれた3代目「スカイライン」にS20型エンジンを搭載し、ツーリングカーレースへの参戦を目的として誕生しました。

ツーリングカーレースへの参戦を目的として登場

 日本が誇る世界的スポーツカーといえば、日産「GT-R」です。現在では、日産「GT-R」となっていますが、もともとGT-Rの歴史はスカイラインの中のグレード名称としてスタートします。

日産「スカイライン GT-R(初代)」

 初代「GT-R」は、1969年に「通称:箱スカ」とよばれた3代目「スカイライン」にS20型エンジンを搭載したグレードとして登場しています。

 初代「GT-R」登場の背景は、2代目「スカイライン(2000GT-B9)」にさかのぼります。1964年、前回の東京オリンピックの年にツーリングカーレースのベースモデルとして開発した「スカイラインGT」。その後、市販モデルとして1965年に登場した「スカイライン(2000GT-B)」の後継として、3代目「スカイライン」にレース仕様の高性能グレード「GT-R」を登場させたことがはじまりです。

 1969年に登場した、初代「GT-R」に搭載されたS20型エンジンは、日産の純粋なレースカー、プロトタイプレース車のエンジン技術をもとに開発されたものです。

 エンジンは、2リッター直列6気筒を搭載。最高出力は、当時の高性能車向け燃料の「有鉛ガソリン」仕様で160PS。現代の出力から比べると物足りないイメージですが、当時のスカイライン(2000ccモデル)が105PSから115PS、トヨタ「カローラ」が60PSから70PS程度だったことからすると高出力だったといます。

 初代「GT-R」は、当初4ドアセダンとして登場。一見すると当時の上級セダンですが、タイヤの取付幅を広げたため、よく見ると通常モデルとの違いがわかる程度でした。

 その後、「GT-R」はマイナーチェンジの末、2ドアハードトップモデルに移行し、4ドアから2ドアになるという変化を遂げています。2ドアモデルになることで、ホイールベースを短縮。運動性能の向上や軽量化も実現しました。また、外見では広がったタイヤの幅に対応するため、オーバーフェンダーを装着したことも初代「GT-R(後期型)」の特徴となっています。

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