スズキ「“新型”軽トラ」に“問合せ”殺到!? 精悍「ツリ目顔」採用で「軽トラっぽくない」「趣味車として欲しい」との声も! 大幅改良の「キャリイ」が販売店でも話題に
2025年11月に一部改良を行ったスズキの軽トラック「キャリイ」および「スーパーキャリイ」。その後のユーザーの反響や発売時期など、首都圏のスズキディーラーに問い合わせてみました。
一部改良を実施した新型は2026年1月発売予定
スズキは、2025年11月10日に軽トラック「キャリイ」の一部改良モデルを公開しました。
1961年に初代が登場したキャリイは、60年以上にわたり軽トラックの定番として支持されてきました。
現行モデルは2013年に登場した11代目にあたり、農業・建設・配送など幅広い現場で活躍しています。
ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1765mm、荷台フロア長は2030mmと、長尺物にも対応が可能です。

また、最小回転半径が3.6mという小回りの良さも魅力のひとつです。
パワートレインは、排気量660cc、直列3気筒「R06A型」エンジンを搭載し、最大出力は50馬力を発揮します。
トランスミッションは5速MTまたは4速ATから選択可能で、駆動方式はFRまたはパートタイム4WDが選択できます。
燃費性能は5速MT車では18.7km/Lを実現するなど、高い実用性が魅力です。
2018年には派生モデルである「スーパーキャリイ」が追加され、軽トラックでありながら室内長を延長し、シートスライド&リクライニング可能なシートを備えた快適設計が特徴となっています。
スーパーキャリイのボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1885mm、乗車定員は2名です。
荷台フロア長は1975mmを実現し、長尺物もキャビン下を使って積載可能です。
座席後方には高さ920mm×横幅1235mm×長さ250mmのシートバックスペースを確保しており、小物や工具などの収納にも便利です。
今回のキャリイおよびスーパーキャリイ共通の変更内容は多岐にわたります。
まず安全性能においては「デュアルセンサーブレーキサポートII」「低速前進時ブレーキサポート」「パーキングセンサー(フロント、リア)」「車線逸脱抑制機能」 「発進お知らせ機能(先行車、信号切り替わり)」「標識認識機能(車両進入禁止、一時停止、赤信号)「エマージェンシーストップシグナル」が装備されます。
また外観では「LEDヘッドランプ(ブラックエクステンション/マニュアルレベリング機構付き」「荷台ステップ(運転席側・助手席側)」「カラードフロントガーニッシュ(ボディカラーと同色)」を装備。
さらに内装では「デジタルメーターディスプレイ(スピードメーター/アイドリングストップ時間/エコスコア(4速AT車)/瞬間燃費/平均燃費/航続可能距離/シフトインジケーター/外気温計/オドメーター/トリップメーターなど」「助手席アシストグリップ」「シート一体型ヘッドレスト」「インパネドリンクホルダー(運転席・助手席)」「インパネポケット(運転席両側)」「インパネワイドホルダー」「インパネセンタートレー」が装備されます。
しかし、今回の一部改良における最大のハイライトは「つり目のヘッドライトの採用」でしょう。
ちょっとヤンチャな顔つきは、まるでフルモデルチェンジしたかのような激変ぶりです。
ユーザーの反響や発売日など、11月下旬に首都圏のスズキディーラーに問い合わせてみたところ、担当者は次のように話します。
「ヘッドライトの形状が大きく変わったことによるお問い合わせをいただいております。
『発売はいつなのか』『発売されたらすぐに予約したい』といったホットなお客様が多いです。
具体的な発売日や価格は未定ですが、2026年1月頃を予定しております」。
また、他のスズキディーラーでも反響の大きさを実感しました。
「『軽トラっぽくない』『趣味車として欲しい』…などなど、これまでキャリイやスーパーキャリイをお乗りになったことがないというお客様からのお問い合わせもいただいております。
今回の改良は新規のお客様を獲得できる絶好の機会かもしれないと、我々も期待しているところです」。
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他メーカーの事例では、三菱「デリカミニ」もそれまでの「eKクロス スペース」から大幅なフェイスリフトの実施によってアウトドアテイストを高めた結果、人気に火がつき、三菱にとってなくてはならない存在となりつつあります。
今回の一部改良で顔つきが変わった「キャリイ」および「スーパーキャリイ」も、発売と同時に大きな反響を呼びそうです。やはり、クルマも“顔が命”ということでしょうか。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。
































