「運転席の人がお酒を飲んでいる」目撃者からの通報で発覚! “無免許で飲酒運転”をした疑いで“高校生”を逮捕!「通報者に感謝すべき」の声も
三重県桑名市で無免許のうえ飲酒運転をしたとして18歳の男子高校生が逮捕されました。飲酒運転が発覚したきっかけは、周囲にいた目撃者からの110番通報でした。
「飲酒運転が疑われる行為は迷わず通報を」警察が呼びかけも
2025年12月6日の明け方、三重県桑名市の県道において無免許のうえ軽自動車で飲酒運転をしたとして、三重県いなべ市に住む18歳の男子高校生が道路交通法違反(飲酒・無免許運転)の疑いで逮捕されました。

この事案は12月6日午前4時すぎ、男子高校生が桑名市内のコンビニの駐車場で飲酒し、それを目撃していた女性から「運転席の人がお酒を飲んでいる」と警察に110番通報が寄せられたものです。
通報を受けて警察が捜索したところ、現場付近の交差点において無灯火の状態でUターンする軽自動車を発見したため、パトカーがサイレンを鳴らして追跡。男子高校生は逃走し、およそ1.6km先の交差点のガードパイプに衝突する事故を起こしました。
その後、運転していた男子高校生の呼気からは基準値を超えるアルコールが検出されたということです。軽自動車には逮捕された男子高校生を含め4人が乗っていましたが、ケガはありませんでした。警察の調べに対し、男子高校生は容疑を認めています。
このニュースに対してインターネット上では「他の通行人など被害者がいなくて良かった」「自身の身体も含めて、ケガ人が無かったことが不幸中の幸い。これを機会に、クルマを運転することがどれだけ恐ろしいことかを肝に銘じて」といった声が寄せられています。
また「こういう人に今後運転免許を与えてほしくない」「たまたま被害者がいなかっただけで飲酒運転は殺人未遂と一緒だと思う」「運転手はもちろん、同乗していた人間にも厳罰をお願いしたい」など、厳しい処分を求める意見も聞かれました。
さらに「通報してくれた女性の方に感謝すべき」という声も上がっています。
実は今回のように、周囲にいた人や店員などが飲酒する瞬間を目撃して通報し、飲酒運転が判明する事案はたびたび発生しています。警察では飲酒運転が疑われる行為を見かけたら迷わず110番通報するよう呼びかけており、勇気を持って通報することが重要といえるでしょう。
なお飲酒運転が疑われる行為とは、運転席で飲酒していたり、お酒を飲んだ後にクルマを発進させたりするような行為はもちろんですが、次のようなものも挙げられます。
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・ふらついて蛇行運転をしている。
・急発進や急加速を繰り返している。
・異常に速い、または異常に遅い速度で走行している。
・酒に酔った様子の人や、酒の臭いのする人が運転席に乗ろうとしている。
・青信号に変わったのに発進しない。
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上記の「青信号に変わったのに発進しない」に関しては、飲酒運転のドライバーが信号待ちの間に車内で寝てしまうことがあるため、飲酒運転が疑われる行為として挙がっています。
実際、今年7月にはパトロール中の警察官が広島県中区の市道で青信号なのに停車しているクルマを見つけ、運転席で寝ていた男の呼気を調べたところ、飲酒運転が発覚したという事案が発生しています。
このような行為を目撃して110番通報をした場合、警察官から「いつ・どこで目撃したのか」「クルマのナンバーや特徴」「目撃した際の状況」などを尋ねられるため、可能な限り写真やメモを取るなどしておくと良いでしょう。
Writer: 元警察官はる
2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。



















