1リッターで“40km”走る「ホンダ車」に反響殺到!「このサイズで700kgは衝撃…」「まるで未来のクルマ!」の声も! 斬新すぎる“ワイド&ロー”なボディ採用した「超軽量スポーツカー」IMASがスゴイ!
かつてホンダが徹底的な軽量化を追求して開発したスポーツカー「IMAS」とは、一体どのようなクルマだったのでしょうか。現在見られる反響と共に紹介します。
1リッターで“40km”走る「ホンダ車」に反響殺到!
2025年10月末、東京ビッグサイトで開催された「ジャパンモビリティショー2025」は、次世代のモビリティを提案する各社の最新モデルが登場し、大いに盛り上がりました。
しかし煌びやかな新型車たちが脚光を浴びる一方で、ほんの少し過去のショーを振り返ってみると、現代のトレンドを遥かに先取りしていた「早すぎた名車」とも呼べるコンセプトカーが存在していたことに気づかされます。
その筆頭といえるのが、ホンダが2003年の「第39回 東京モーターショー」で世界初公開した「IMAS」です。

当時の自動車業界では、「エコなクルマは退屈」という考えが定説のように唱えられていましたが、ホンダはこれ覆すべく「EcoとEmotionの融合」を掲げてこのモデルを発表。
電動化と重量増が避けられない現代において、改めてその輝きを増し続けるIMASのコンセプトは、「風と一体になって走る“自転車感覚”の爽快感」という極めてユニークなものでした。
その最大の特徴は、現代の安全基準や装備満載のクルマでは到底考えられない「軽さ」にあります。
カーボンやアルミといった軽量素材をふんだんに使用することで、車両重量は驚異の700kgを達成。これは現在の軽自動車の多くよりも軽く、F1マシン並みの軽さを誇ります。
ボディサイズは全長4050mm×全幅1755mm×全高1300mmと、ワイド&ローなスポーツカースタイルを採用し、空気抵抗係数(Cd値)は0.20というレーシングカー顔負けの数値を実現。
水滴のようなワンモーションフォルムや、テールライトと一体化した透過型リアスポイラー、スパッツで覆われたリアタイヤなど、すべては「空気を切り裂く」ためにデザインされており、その姿はまるでSF映画に登場する“未来の乗り物”のようです。
インテリアもまた、開発テーマである「自転車」を色濃く反映したスパルタンかつ美しい仕上がりでした。
アルミフレームをあえて剥き出しにし、ロードレーサー(競技用自転車)の機能美を表現。計器類には透過式超薄型メーターやCCDカメラを用いたモニタリングシステムを採用し、極限まで無駄を削ぎ落とした空間が広がっていました。
パワートレインには、当時ホンダが推し進めていたハイブリッドシステム「Honda IMA」を搭載。徹底した軽量化と空力性能の恩恵により、リッター40km以上という、現在の最新ハイブリッド車と遜色ない、あるいは凌駕するほどの低燃費性能を謳っていました。
また、ステアリング操作とタイヤの切れ角を電子制御する「VGSシャフトレス・ステアリング」や「ドライブ・バイ・ワイヤ」など、後の市販車技術につながる先進装備も満載されていました。
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登場から20年以上が経過した今もなお、SNSやネット上のコミュニティなどでは、このIMASに対する熱い反響が寄せられています。
「このサイズで700kgは衝撃的!」「ウルトラマンの防衛チームが乗っていそうなデザインでカッコいいね」「まるで未来のSFのクルマ」といった称賛の声に加え、「今の技術でこの軽さが実現できれば最高に楽しいはず」「市販化されたら重くなるのがオチだが、夢がある」といった期待と現実的な意見が入り混じっています。
一方で、「私の乗っているスズキ『アルト』は車重600kg台でリッター30km走るぞ! 怖いか!?」といった、既存の軽量実用車と比較する鋭い指摘や、「こういうエコカーはクーペでもMT設定がなさそうで不安」「たぶん2人乗りだよなぁ…なら実用性は厳しいか」といったスポーツカーファンならではの懸念も見られました。
残念ながらIMASそのものが市販化されることはありませんでしたが、その「ハイブリッドでスポーツする」という思想は、2010年に登場した「CR-Z」や、2025年に復活を遂げた6代目「プレリュード」へと確かに受け継がれています。
バッテリーEVの台頭によりクルマの「重さ」が増していく現代だからこそ、軽さを武器に環境と走りを両立させようとしたIMASの先見性は、今こそ再評価されるべきなのかもしれません。
Writer: くるまのニュース編集部
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