16年ぶり全面刷新! 日産の新型「最上級ミニバン」に注目! “日本初”パワートレイン&新たなプラットフォーム採用! 先進的な豪華内装もイイ! 2026年発売の「4代目エルグランド」の特徴とは?
2026年に発売予定の新型エルグランドが、ジャパンモビリティショー2025で公開されました。16年ぶりのフルモデルチェンジとなり、最新のe-POWERやe-4ORCEを採用するなど、走行性能や快適性が大幅に進化しています。その注目ポイントをモータージャーナリストの西川昇吾氏が紹介します。
16年ぶりの全面刷新-見るべき注目ポイントは?
2025年10月29日から11月9日まで東京ビッグサイト(江東区有明)で開催された「ジャパンモビリティショー2025」において、日産は2026年度に発売予定の新型「エルグランド」を公開しました。
本記事では16年ぶりのフルモデルチェンジとなるエルグランドの注目ポイントを改めて紹介します。

新型エルグランドは、16年ぶりのモデルチェンジということもあり、多くのメカニズムが刷新され、走行性能が大幅に進化しています。
日本市場で初採用となる第3世代e-POWERは、燃費性能の向上はもちろん、パワートレインの剛性が高められたことで、静粛性や走行性能の向上にも大きく貢献しています。
さらに、日産の電動駆動4輪制御技術である「e-4ORCE」も進化版が搭載されています。
ミニバンとして、どの席に座っても快適に移動できるよう、よりフラットな乗り味とピッチングの抑制を重視したセッティングが施されています。
一方で、運転の楽しさも忘れず、コーナリング時にはリアモーターのトルクを積極的に活用することで、より気持ちの良い旋回性能を実現しています。
第3世代e-POWERとe-4ORCEの採用が大きなトピックとなっていますが、新型エルグランドではプラットフォームが刷新された点にも注目すべきです。
日産は先に発表した経営再建計画「Re:Nissan」において、プラットフォームを現在の13から7へ削減する方針を打ち出しました。
明確なアナウンスはないものの、新型エルグランドに新プラットフォームが採用されたことから、この7つのうちの一つであることは間違いないでしょう。日産の次世代MPVの基盤は、この新型エルグランドから始まっていくと考えられます。
メカニズムだけでなく、インフォテインメントシステムも現代水準に大きくアップデートされています。
新型「リーフ」や大幅改良を受けた「エクストレイル」と同様に、Googleのシステムを採用。
直感的で扱いやすいインターフェースが14.3インチのモニターに表示され、先進的な車内空間づくりに貢献しています。
ミニバンといえば家族での移動をイメージしがちですが、エルグランドはファミリーユースを大切にしつつ、「子育てを終えた大人たちが再び旅行を楽しむ」といったニーズも意識しているとのこと。落ち着きある色合いやデザインには、こうした背景が反映されています。
国内で展開されている従来のミニバンとは一線を画す、落ち着きと個性を併せ持つ新型エルグランドは、2026年夏に発売予定です。
Writer: 西川昇吾
1997年生まれ、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。大学時代から自動車ライターとしての活動をスタートさせる。現在は新車情報のほか、自動車に関するアイテムや文化、新技術や新サービスの記事執筆も手掛ける。また自身でのモータースポーツ活動もしており、その経験を基にした車両評価も行う。

































































