トヨタ「2000GT“オープン”」復活!? 「5ナンバーボディ」に「2リッター直6」搭載の“リアルモデル”が凄かった! “ほぼ本物”なオリジナル車両「ロッキー2000GT オープンモデル」とは
愛知県に店舗を構えるロッキーオートは、「東京オートサロン2025」にてトヨタ「2000GT」をモデルとしたオリジナル「ロッキー2000GT オープンモデル」を展示しています。どのようなクルマだったかを振り返ります。
令和に蘇った伝説のスーパーカー「ロッキー2000GT オープンモデル」
2025年1月に幕張メッセで開催されたカスタムカーの祭典「東京オートサロン(TAS)2025」。同会場に、トヨタ「2000GT」をモデルとしたカスタムカー「ロッキー2000GT オープンモデル」が出展されました。
日本のみならず、海外のオークションではとんでもない金額がつく伝説のスーパーカー2000GTを見事に再現。製作は、愛知県岡崎市に店舗を構える旧車専門の販売店「ロッキーオート」によるものです。どのようなクルマだったかを振り返ります。

ロッキー2000GT オープンモデルのモデルとなったトヨタ2000GTは、トヨタ自動車とヤマハ発動機の共同開発によって1967年に誕生したクルマです。
当時のクルマでは極めて異例な4輪ディスクブレーキやラック・アンド・ピニオン式のステアリングなどの最新技術が採用されたスーパースポーツカーでした。
生産台数は試作車を含め僅か337台。現在では億単位の取引額がつくプレミアカーです。
ちなみに2022年のアメリカでのオークションで、第1号車となるシャーシ番号「MF10-10001」がトヨタ2000GTのオークション史上最高額である約2億9400万円で落札されたのは今も有名な話です。
また、ジェームス・ボンドが主人公の名作のスパイ映画『007』シリーズの『007は二度死ぬ』において、主人公がトヨタ2000GTのオープンモデルを操っていました。
このオープンモデルは市販化されておらず、同映画を知っている方からすれば幻のクルマといえるでしょう。
さて、そんなトヨタ2000GTですが、ロッキーオートではフレームから製作したオリジナルモデル「ロッキー3000GT」を手掛けています。
トヨタ2000GTのテストドライバーやデザインアシスタント、そして「トヨタ3000GT」の監修も務めた細谷四方洋氏がアドバイザーとして担当するほぼ“本物”。
実車のボディラインやドライビングポジションを忠実に再現しつつ、世代の新しい3000cc直列6気筒エンジンやミッション、足回りの装備やエアコンなど、当時と異なるパーツを使用し、日常使いも可能にしています。
そして幻のオープンモデルを再現したロッキー2000GT オープンモデルは、2024年に開催された「東京オートサロン2024」で出展されたもので、2025年開催の東京オートサロン出展で2度目の登場となっています。
第一弾のロッキー3000GTとは異なり、正統なトヨタ2000GTと同じ系譜にある、2000ccの直列6気筒DOHCエンジンを搭載。見た目はトヨタ2000GTのスタイリングに変わりはありませんが、車体が異なることから足回りやダッシュボード、メーター配列まで再設計しています。
これにより5ナンバー(小型車)登録となり、よりトヨタ2000GTに近いものとなりました。
2回にわたる東京オートサロンでの展示時は、来場者から非常に多くの注目を集めていたロッキー2000GT オープンモデル。まさに「伝説」ともいえる名車の復活ともいえます。
次回の「東京オートサロン2026」でも、再びロッキー2000GT オープンモデルを見ることができるのでしょうか。ロッキーオートに注目です。
Writer: TARA
トヨタ自動車のある愛知県在住。学生時代にクルマやバイクに魅了される。大手オイルメーカーに就職し、自らもモータースポーツに参戦開始。その後は鈴鹿サーキットで勤務しつつ、カートレースやバイクレースを経験。エンジンやサスペンション、タイヤや空力などの本格的な知識を得る。現在はプライベートでさまざまなクルマやバイクに触れながら、兼業ライターとして執筆活動に勤しむ。現在の愛車はトヨタ ヴォクシー/ホンダ N-BOX。



















































