これまで国内外のモーターショーでは、数多くのコンセプトカーが登場してきました。

　未来志向の技術やデザインが披露される場として、各メーカーが独自のビジョンを打ち出してきたなか、今なお記憶に残るモデルのひとつが日産の「エスフロー」です。

　発表から十年以上が経過した現在もなお、同車に対する関心が集まっており、ユーザーから多くの反響が寄せられています。

　エスフローは、2011年にスイスで開催された「ジュネーブモーターショー」および日本国内の「第42回東京モーターショー」にて登場した環境性能と走行性能の両立を目指したコンセプトモデル。

　後輪駆動方式を採用し、左右の後輪をそれぞれ独立して駆動・制御する高機能モーターを車体中央付近に搭載しています。

　リチウムイオン電池は車体内に分散配置され、前後重量配分の最適化を図る構造。これにより、EVとしての性能とスポーツカーとしての操縦性を両立させています。

　ボディサイズは全長3780mm×全幅1780mm×全高1245mm。ホワイトカラーの2シーター仕様。

　外観デザインには、縦型LEDを用いたヘッドランプやリアビューカメラの設置、ブルーカーボンによるホイール装飾など、未来的かつ機能的な要素を採用しています。

　インテリアにはD型ステアリングやブルーのバックライトを用いたメーター類、曲線を描いたダッシュボードなどを配置。近未来的な印象を与える構成です。

　パワートレインには、同社のEV「リーフ」にも使用されているモーターを2基搭載。0-100km／h加速は5秒未満、1回のフル充電での航続距離は240km（US LA4モード）と発表されています。

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　エスフローに対し、ユーザーからは「リアビューが印象的」「新型シルビアとして登場するのでは」「新社長がシルビア復活を望んでいたので期待している」といった反応が見られます。

　また、「デザインが今見ても斬新」「市販化されればEVスポーツの選択肢が広がる」といった声もあり、スタイリングや商品化への期待が一定数確認されます。

　現時点で具体的な動きは確認されていないものの、同様の設計思想を持つ新型車が今後登場することに期待したいところです。