トヨタ新「“5人乗り”コンパクトバン」発表で“反響”殺到! スッキリ系「カクカクデザイン」×全長4.2m級の「めちゃ扱いやすいサイズ」! 超ロングセラーモデル「プロボックス」の一部改良で販売店に寄せられた声とは
2025年11月に一部改良を行ったトヨタの人気商用バン「プロボックス」。その後のユーザーの反響など、首都圏のトヨタディーラーに問い合わせてみました。
超ロングセラーモデルの人気はまだまだ続く!
トヨタは2025年11月25日に、人気の小型ライトバン「プロボックス」の一部改良を実施しました。
ユーザーからの反響などについて、首都圏のトヨタディーラーに問い合わせてみました。

プロボックスがデビューしたのは2002年7月と、数ある日本車のなかでも超がつくほどのロングセラーモデルです。
いわゆる「商用車(ライトバン)」専用モデルとして設計され、クラストップレベルの圧倒的な積載量と堅牢な足回り、さらには優れた低燃費性能や室内の使い勝手の良さといったあらゆる要素を兼ね備えており、名実ともに「ライトバンにおける絶対的な王者」として君臨しています。
20年を優に超えるロングセラーモデルらしく、細部にいたるまで仕様変更を繰り返しており、2014年にはデザイン変更を伴う大規模なマイナーチェンジを実施しています。
この代になってハイブリッドモデルが設定されたほか、先進運転支援システム「トヨタ セーフティセンス」を標準装備とするなど、その後も時代に合わせた改良を行っています。
そして今回、2025年11月に実施された一部改良でも、さらなるアップデートが行われました。
まず、機能向上した最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」では、「プリクラッシュセーフティ」における車両、歩行者、自転車運転者に自動二輪車(昼)を加え検知範囲を拡張し、衝突回避または被害軽減を支援。
事故の割合が高い交差点におけるサポートを拡大しています。
また、「プロアクティブドライビングアシスト」では、歩行者の横断など、運転の状況に応じたリスクの先読みを行うことで、歩行者や自転車、駐車車両に近づきすぎないようにステアリング・ブレーキ操作をサポート。
また、先行車や前方のカーブに対して減速操作をサポートし、頻繁な踏みかえ操作を軽減する機能が追加されています。
そのほか、アクセルの踏み間違いや踏みすぎなどで起こる衝突を緩和するパーキングサポートブレーキを全車標準装備しています。
室内の装備もアップデートされており、メーターのデザイン変更による、4.2インチマルチインフォメーションディスプレイを全車標準装備したほか、各操作スイッチを備えた新意匠のステアリングに変更し、さらにはバックモニター内蔵式自動防眩インナーミラー(メーカーオプション)とナビ画面表示式(販売店オプション)を選択可能となっています。
オプション品においても、泥や砂などの汚れからシートを保護し、掃除・メンテナンスの負担を軽減する「 シートプロテクトカバー(ブラック)」を新たに設定するなど、安全性と高い実用性は、さすがプロボックスといったところです。
プロボックスのボディサイズは全長4245mm×全幅1690mm×全高1525mm、ホイールベースは2550mmと、街中でも扱いやすい4ナンバーサイズに収まっている点も魅力です。
なお、今回の一部改良を機に、ベーシックな1.3リッターガソリン車が廃止され、1.5リッターガソリン車と1.5リッターHEV(ハイブリッド車)の2つのパワートレインに集約されています。
駆動方式は2WD(FF)のほか、1.5リッターガソリンには4WDも設定されます。
車両本体価格(消費税込み)は191万8400円から226万1600円です。
一部改良されたプロボックスに対し、ディーラーに寄せられている反響について、11月下旬に首都圏にあるトヨタディーラーに問い合わせてみました。
「すでに多くのお問合せをいただいていますが、商用車(バン)ということで、ファミリーカーのお客様とはニーズが異なりますね。
改良されたことに対して一定の評価はあるのですが、改良前と比べて20万円から30万円の値上げとなったため『いいクルマなのは分かるけど、高くなったね』とご指摘を受けることがあります。
ちなみに、現時点(2025年11月末)でのご納期は来年(2026年)の1月以降を予定しております」
別のトヨタディーラーにも確認してみましたが、やはりネックは価格のようです。
「クルマとしては確実に進化しているだけにアピールポイントであることは確かです。
ただ、それ以上にネックなのが車両本体価格の上昇であり、プロボックスをご検討いただくお客様も困惑していらっしゃる様子がうかがえます。
ご納期は現時点で来年1月以降を見込んでおります」
会社法人がまとまった台数で契約するケースも多いであろうプロボックスだけに、値上げを気にする企業と気にしない企業で対応が分かれそうです。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。
















































