ブリヂストン「POTENZA S007A」 手応えの良さと乗り心地で上質感を演出

しっとりした粘着感で手応えの良さと乗り心地や安心感が向上

 試乗してまず感じたのは、手応えの良さと乗り心地の良さでした。あれ、ケース剛性は? と思われるかもしれませんが、キュッとした引締まったケースがベースにあっての手応えの良さと乗り心地の良さなんです。

 手応えの良さというのはハンドルの手応えの事で、まっすぐ走っているときも、ちゃんとタイヤが路面をとらえている適度な重さが手元にあるんです。そしてハンドルを切りだすと、遅れなくスーッと曲がり出してくれます。

ハンドルを切りだすと遅れなくスーと曲がりだす

 タイヤのラウンドプロファイルによってセンターリブ(タイヤ真ん中のブロック列)にしっかり面圧がかかっているからなのだと思います。それから、ハンドルを切り出した時、遅れなく応答(≒反応)が出るのは、センターリブのブロック剛性が高いことと、ビード部のねじり剛性を上げたことも効いているのでしょう。これは100km/h以上の速いスピードで走っても同様です。

 タイヤのアソビが少なめで、ハンドルを切った通りにクルマがスーッと曲がってくれる感覚が得られました。

 また、タイヤが転がっていく時、しっとりと路面をとらえる感じの乗り味を出してくれるのもラウンドプロファイルの陰の効果の一つです。滑らかなタイヤの転がり感があり、引締まってはいますが、上質な乗り心地です。

 グリップ性能はどうかというと、先代モデルとなるS001と比べると1ランクグリップしてくれる感じです。しかもS001はちょっと乾いた感じのグリップ感だったのですが、S007Aはしっとりした粘着感のあるもので、このグリップの感触も安心感があって好ましいものだと思います。

ウエット路面でもドライ路面に近いハンドリングを実現

 ウエット路面も試してみました。ウエット路面を走って感心したのは、タイヤが路面にしっかり押し付けられ路面とコンタクトしている感触がちゃんとあることです。これもラウンドブロックと接地面圧の高いセンターリブがいい仕事をしているのでしょう。

 ウエット路面を走ると、ちゃんと曲がっているときでも、横に軽く滑っているような滑り要素が少し含まれているのですが、それがかなり少ないのです。ですからハンドルを切ると乾いた舗装路と同じ…とは言いませんが、それに近い感じでハンドルが効きます。これがウエット路面を走る時の大きな安心感につながっています。

 今回試乗したクルマは、アウディA4、メルセデスベンツE200、ジャガーXE、トヨタ86、レクサスIS300hが用意されていましたが、いずれも足回りが比較的しっかりしたクルマばかりです。

 S007Aは上質感のあるプレミアムタイヤですが、ブリヂストンがプレミアムスポーツと言っているとおり、そのクルマの運動性能を引き出し、あるいはハイパワーを受け止めることを目的に作られているので、ある程度足回りがしっかりしたクルマとの相性がいいようです。またそうしたクルマに乗っている方には、次に履くタイヤの候補の一つとして考えてみてはどうでしょう。

【了】

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