走行中に「ビシッ!」すごい音… 避けられない「飛び石」どう防ぐ? 放っておくと大変なことになりますよ! 愛車が傷付く「ボディの悲劇」 どうすればいいのか
走行中にボディに飛び石を食らう場合があります。どうしたら良いのでしょうか。
サビを放置すると広がっていくので注意して! すぐにタッチペンで補修
走行中に、いきなり「ビシッ!」。クルマを走らせるうえで避けて通れないのが飛び石による傷です。
そのまま放置しておくと、いつの間にか傷がサビてしまうことも。どうすればいいのでしょう。

多くのクルマはバンパー以外、ボンネットやドアパネル、前後フェンダーの素材には金属が用いられています。金属の上にはサビ止め処理や何層もの塗装が施されています。
しかし、飛び石によってその塗膜が剥がれ、ボディの地金が露出することによってサビが発生します。
ボディパネルがサビていくメカニズムは以下のとおりです。
まず、飛び石による衝撃で、本来であれば頑丈な塗膜に小さな穴が開き、下地の金属がむき出しになります。
そして、むき出しになった金属に雨水などが付着し、酸素と水分が結合することで金属が酸化し、赤サビが発生します。
その儀、発生したサビは徐々に広がり、塗装の内部まで侵食していきます。
1度サビが発生すると、取り除かない限り広がっていきます。しかも、目に見えないところまでサビが進行する場合もあり、非常にやっかいです。
飛び石で傷ついた(サビが発生した)箇所は素人でも対処できる場合もあります。
方法は以下のとおりです。
まず、ボディカラーと同色のタッチペンを用意します。近年のモデルであれば、ディーラーに問い合わせれば、在庫があれば取り寄せてくれます。
ない場合は、インターネットを使ってボディカラー名(またはカラーコード)で検索するとヒットします。それでもなければ、実際のボディカラーに合わせて作ってくれる場合があります。
飛び石による傷とその周辺をていねいに洗車して汚れを落とし、しっかりと乾かします。
すでにサビている場合は、耐水サンドペーパーやサビ取り剤でサビをていねいに取り除く必要があります。
そして「シリコンオフ」という脱脂剤(ホームセンターやカー用品店で入手可)を使い、補修部分の油分を取り除きます。
補修部分の周囲をマスキングテープで覆い、タッチアップペンを使い、傷口に少しずつ塗料を乗せていきます。
その際、1度に厚塗りせず、乾燥と重ね塗りを繰り返すのがポイントです。
筆者(松村透)の場合はティッシュペーパーに軽く塗料をつけて何度も塗り重ねています。
塗料が完全に乾くまで1週間ほど自然乾燥させ、必要に応じてコンパウンドで磨いて表面をなだらかにします。
では、飛び石を予防する方法はあるのでしょうか。
実はフロントバンパーやボンネットの飛び石を防ぐ方法がいくつかあります(ただし、万人向けでないものもあります)。
ひと昔前に、フロントバンパーやボンネットの先端をカバーで覆う「ノーズブラ」が流行しました。
素材はビニールレザーやPVC(合皮)などが用いられることが多く、色は黒であることがほとんどです。
ノーズブラの本来の目的は、飛び石からバンパーやボンネットを保護するためのものですが、USDM(北米仕様)カスタムのドレスアップアイテムとしてもいまでも人気があります。
もし、自身の好みと合うのであればノーズブラを装着するのもひとつの方法です。
ただし「つけっぱなし」にしておくと、ノーズブラのすき間から小石や砂などが侵入して傷をつけてしまうこともあるので注意が必要です。
また、紫外線や熱などにより、固着してしまうと大変です。
定期的に取り外し、内側の汚れを落として乾燥させるなどのお手入れが必要です。
それ以外にもボンネットやフロントバンパーのみ「ペイントプロテクションフィルム」(保護フィルム)を施工するという手もあります。
もちろん、ボディ全体を施工するのが理想的はありますが、高価(多くは100万円以上)であり、あまり現実的とはいえません。
そこで、部分的に施工して飛び石を防ぐのです。
ボンネットやフロントバンパーのみの施工でも決して安いとはいえない(10万円単位の出費となる)ので、どうしても傷をつけたくない場合など、予算がある人におすすめです(新車時の施工するのが理想です)。
ただし、ペイントプロテクションフィルム自体も劣化するので、施工したフィルムの性能や保管環境にもよりますが、数年〜での貼り替えが必要です。
「走らせる以上、飛び石はやむなし」と、ある程度は割り切る必要があるかもしれません。
走行中に「コン」とモノがぶつかった音が聞こえた場合や、洗車時など、こまめに飛び石による傷をチェックして、サビの発生を防いでおきたいところです。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。


































