ダイハツ「激ハヤ軽自動車」が凄かった! 5速MT&“快速ターボ”搭載で「アヴァンツァート」復活!? 発売のウワサも聞こえる「ミライース GR SPORT」TAS25披露コンセプトカーとは
カスタムカーイベント「東京オートサロン2025」でダイハツから出展された「ミラ イース GR SPORT コンセプト」。以前ダイハツで販売されていた「ミラTR-XX アバンツァート」をイメージさせるカスタムカーとして注目を集めました。
発売のウワサも!? ダイハツ「ミラ イース GR SPORT コンセプト」
2025年1月に千葉県の幕張メッセで開催されたカスタムカーイベント「東京オートサロン2025」。会場内のダイハツブースで披露された「ミラ イース GR SPORT コンセプト」が来場者を沸かせました。
ミラ イース GR SPORT コンセプトは、同社のエントリー軽コンパクト「ミラ イース」にターボエンジンと5速マニュアルトランスミッションを搭載したコンセプトカーです。
そして、以前ダイハツで販売されていた「ミラTR-XX アバンツァート」を思い出させる1台でもあります。

1980年に発売された「ミラ」の礎といえる「ミラ クオーレ」は、当時の競合であるスズキ「アルト」に対抗するために開発された「クオーレ」の商用車版(当時は物品税がかからず安価だった)でした。
ミラに「アバンツァート」のネーミングが登場したのは、1991年5月に3代目モデルが改良された時期。スポーティグレードである「TR-XX」の上級グレードとして追加されたものでした。
当時は軽自動車のホットモデルが熾烈な戦いを見せていた時期であり、スズキからは「アルト ワークス」、三菱からは「ミニカ ダンガン」と、各社が超高性能で刺激的なモデルを多数ラインナップしていました。
1994年9月にミラが4代目へとフルモデルチェンジすると、アバンツァートはさらにスポーティなグレードとしてミラの頂点に位置します。
当時のスタンダードな「アバンツァート」でも、直列3気筒インタークーラーターボエンジンが搭載される本気ぶり。
さらにレーシーな味つけがされた「アバンツァートR」では、軽自動車としては異例となる直列4気筒DOHCインタークーラーターボの搭載や専用足回り、LSD、リアにもディスクブレーキを装備する本格的なスポーティグレードでした。
そのアバンツァートを彷彿とさせるのが、東京オートサロン2025で披露されたカスタムカー「ミラ イース GR SPORT コンセプト」です。
エクステリアは、専用バンパーやブラック塗装のカナード、リップスポイラーやサイドシルを装備。バンパーエアインテーク形状も空力性能を高める専用デザインとなり、スポーティな外観を完成させています。
足まわりにはBBS製の鍛造16インチホイール、165/50R16のブリヂストン「ポテンザRE050」を装着。
運転席にはRECAROスポーツシートやレザーステアリングホイール、レッドプッシュスタートボタンを装備しています。さらには「GR」バッジも配置され、妥協のないスポーツ仕様といえるでしょう。
そしてミラ イース GR SPORT コンセプトの最も大きな特徴は、今までのシンプルな自然吸気エンジンに代わり直列3気筒のターボエンジンを搭載し、5速MTと組み合わせて最高出力を49psから64psへとアップさせた点です。
ターボエンジンならではの加速感や、マニュアルトランスミッションによるダイレクトな操作感は、本格的なスポーツ車といえるフィーリングをドライバーに与えてくれるでしょう。
さらにはサスペンションも専用チューンされており、コンパクトなボディとターボエンジン、そしてマニュアルトランスミッションの組み合わせにより、スポーティなコーナーリング性能や高速走行も体感できます。
燃費を重視したエントリーモデルであるミライースとは思えない“キャラ変”で、軽自動車の枠を超えた本気の走りが感じられるミラ イース GR SPORT コンセプト。
現在のところ、ダイハツからは発売に関するアナウンスはありませんが、実販売へのカウントダウンが始まっているともウワサされ、2026年の早い段階で投入されるとも言われています。
本格スポーツ軽自動車として新たな扉を開いてくれそうなミラ イース GR SPORT コンセプトに注目が集まります。
Writer: TARA
トヨタ自動車のある愛知県在住。学生時代にクルマやバイクに魅了される。大手オイルメーカーに就職し、自らもモータースポーツに参戦開始。その後は鈴鹿サーキットで勤務しつつ、カートレースやバイクレースを経験。エンジンやサスペンション、タイヤや空力などの本格的な知識を得る。現在はプライベートでさまざまなクルマやバイクに触れながら、兼業ライターとして執筆活動に勤しむ。現在の愛車はトヨタ ヴォクシー/ホンダ N-BOX。




































































