トヨタ新型「“ミッドシップ”スポーツカー」まもなく登場!? 26年ぶりに「MR2」復活か? 「GR MR2」商標出願が明らかに! どんなモデル?
トヨタが「GR MR2」という商標を登録していたことが明らかとなりました。国産車初のミッドシップレイアウトを採用した「MR2」の生産終了から26年、伝説の名車は復活するのでしょうか。
トヨタ新型「“ミッドシップ”スポーツカー」まもなく登場!?
2025年12月3日、トヨタが「GR MR2」という商標を登録していたことが明らかとなりました。
特許庁の公開情報によれば、出願日は2025年11月25日、商標のカテゴリはクルマやその関連部品がふくまれる「第12類」です。
これらの情報を総合すると、近い将来、GRブランドから「MR2」の名を冠したモデルが登場することが確実視されます。

MR2といえば、1984年から1999年にかけて販売されていたスポーツカーです。
「MR(Midship Runaboutの略)」という名称からもわかるように、国産の市販車としては初のミッドシップレイアウトを採用しました。
一般的な市販車の多くは、トータルバランスの良いFR(後輪駆動)レイアウトもしくはスペース効率に優れたFF(前輪駆動)レイアウトを採用しています。
その一方で、スポーツカーとしてのパフォーマンスを追求した場合、最重量物であるエンジンをボディ中央に搭載するのが最適解とされており、レーシングカーやスーパースポーツカーの多くがミッドシップレイアウトとなっています。
そうしたなかで登場したMR2は、ミッドシップレイアウトを活かした美しいスタイリングと卓越したハンドリング性能などが評価され、1984年度の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。
1989年には初のフルモデルチェンジが実施され、パワートレインは「セリカ」と同じ2リッターの直列4気筒エンジンへと大型化されるなどの改良がおこなわれました。
また、ミッドシップレイアウトが引き続き採用されたことはもちろん、そのスタイリングはよりスポーツカーらしい流麗なものとなりました。
2代目となったMR2は、その後4度のマイナーチェンジを経て、スポーツカーとしての魅力を磨いていきました。
ただし、バブル崩壊による景気低迷などから販売台数は減少していき、事実上の後継モデルである「MR-S」にその座をゆずるかたちで、1999年をもって生産終了となりました。
では、復活が確実視されるGR MR2とはどのようなモデルになると考えられるのでしょうか。
GR MR2という名称から、それがミッドシップレイアウトをもっていることは想像に難くありませんが、2025年12月現在、トヨタおよびレクサスにミッドシップレイアウトを採用するモデルは設定されていません。
つまり、もし仮にGR MR2がミッドシップレイアウトで登場するのであれば、それは新たなプラットフォームを用いたモデルであるということになりそうです。
そのヒントとなるのが、トヨタが2025年の東京オートサロンで世界初公開した「GRヤリス M コンセプト」です。
「GRヤリス」をミッドシップAWD化したこのコンセプトモデルは、2025年10月にスーパー耐久で実戦投入されるなど、着々と開発が進められているようです。
「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を掲げるトヨタにとって、こうした取り組みはあくまで市販車へのフィードバックを見据えたものであることは明白です。
また、GRヤリス M コンセプトには、トヨタが新開発した「G20E」と呼ばれる直列4気筒ターボエンジンが搭載されています。
このエンジンの最高出力は400ps以上とされており、市販のスポーツカーとしては十分すぎるほどのパフォーマンスが期待されます。
もし仮に、GRヤリス M コンセプトのような構造をもったコンパクトかつミッドシップレイアウトをもったスポーツカーが市販され、なおかつ最高出力400ps以上というパフォーマンスを実現するのであれば、それは新時代のMR2、つまりGR MR2と呼ぶにふさわしい1台かもしれません。
果たして、そのようなモデルが本当に登場するのか、今後の発表に注目が集まります。
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市販化となれば、その価格も気になるところ。これまでの例を見ると、ミッドシップレイアウトを採用したスポーツカーのほとんどが1000万円を超える価格となっており、比較的手ごろなモデルはMR2やホンダ「S660」などごくわずかでした。
一方、GRヤリスは最上級グレードの「RZ “ハイパフォーマンス”+エアロパフォーマンスパッケージ」でも582万5000円にとどまっています。
もし、GR MR2がGRヤリスの延長線上にある場合、1000万円を下回る価格で登場する可能性も十分に考えられそうです。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。











































































