タイの美女がお出迎え! 世界の自動車関連メーカーを支える「YACHIYODA」とは
「YACHIYODA」という会社をご存じですか。実は、世界の自動車メーカーやホイールメーカーを支えている縁の下の力持ち的な会社です。今回は、現地タイでおこなわれた工場見学をお届けします。
世界の自動車関連メーカーを支える「YACHIYODA」の工場を見学
タイという国は、意外に思われるかもしれませんが、ホンダをはじめとした日本や欧米などさまざまな自動車メーカーが製造工場を構える自動車の一大生産拠点です。
タイ国内の自動車需要も高いですが、タイという国は加工貿易国へと発展するため、独自にアジアや中東などさまざまな国と工業製品の関税排除に向けた条約を交わしています。
そのため、多くの自動車会社がタイに生産工場を持っています。そのような背景から多くのサプライヤーもタイに工場を持つようになったうえ、タイ資本によるサプライヤーも数多く設立されました。
今回、工場見学をした「YACHIYODA」もそんなタイ資本のサプライヤーです。
YACHIYODAの工場は、タイの首都バンコクの郊外にある工業団地に立地。この地域は、日本のサプライヤーも数多く工場を構えます。そのYACHIYODAの工場へ到着した我々は、タイの民俗音楽によるタイの民俗舞踊により歓迎を受けました。
オリジナルホイールブランドを展開
生産数の80%を自動車メーカーやメーカー系アフターパーツブランドからのOEM生産。そして20%は、オリジナルホイールブランド「YACHIYODA SPORT WHEEL」をアジアとヨーロッパで展開しています。
鋳造ホイール専門のサプライヤーで、OEM供給先はホンダやホンダアクセスをはじめ、日本の大手メーカーや韓国、アメリカなどグローバルブランドが名を連ねます。その多くはタイ国内に工場を構えるメーカーです。
では、YACHIYODAがなぜそれほど多くのOEM供給先を獲得できたのか。それは、工場見学によって明らかになりました。
YACHIYODAは、OEM供給先からの企画デザインと製品仕様を受けると、それらを設計から金型製造、製造に至るまで一貫しておこなうことができ、品質を保ちながら製品化までのスピードが早いということが挙げられます。
特に、外部の専門会社に製造委託しがちな金型を自社で製造できることは、試作からの修正や設計変更などにも迅速に対応できるというアドヴァンテージを持つことになります。
製造工程も、「鋳造するためのアルミ合金の熔解」「熔解したアルミ合金を鋳型に流し込むフォーミング」「鋳造されたホイールを熱処理する工程」などメカトロニクスを駆使した最新のロボット技術を用いることで無人化し、品質の均一化と安全性の向上を図っています。