トヨタ新型「ハイラックス」実車公開! 9代目に全面刷新で何が変わった? 日本仕様はどうなる? タイ開催のイベントで見た印象とは
「タイモーターショーエクスポ」にて、トヨタ新型「ハイラックス」が一般向けとして初披露されました。現地に赴いた自動車ジャーナリスト・工藤貴宏氏がレポートします。
トヨタ新型「ハイラックス」 現地イベントで展示、どんな感じ?
ついにワールドプレミアを果たした9代目となるトヨタ新型「ハイラックス」。
筆者(工藤貴宏)はさっそく実車を見ようとハイラックスの聖地ともいえるタイへ飛びました。
タイはハイラックスの開発&生産拠点であるとともに、3週間ほど前に新型ハイラックスのワールドプレミアがおこなわれた場所。
そして現地のモーターショー「タイモーターショーエクスポ」にて、新型ハイラックスが一般向けとしては初披露されるという情報をキャッチしたからです。

洗練されて都会的な雰囲気になった。だけど、力強さも増している。それが「トラボ」というサブネームが付く新型ハイラックスの実車を見てのエクステリアの第一印象。デザインのコンセプトは「サイバー相撲」なのだとか。
力強さ、たくましさ、そして安定感を表現し、どっしりとした安定感のある土台の上に未来的で俊敏な要素を融合させて新世代のピックアップトラックを表現しているのだそうです。
アメリカのピックアップトラックを感じさせる分かりやすい野性味や押し出し感から、先進的な力強さになった。従来モデルから大胆に変わった新型の顔つきを見て筆者はそう感じました。
いうなれば、最新のカローラクロスの顔つきをよりシャープにしたような印象。
ヘッドライト(従来型のハイラックスは大きなヘッドライトで野性味を感じさるコンサバな表現だった)はより細くなり、より直線的なデザインとすることでシャープさを強調しています。
これが“サイバー感”なのでしょう。フロントグリルをバンパーに埋め込むのもカローラクロスと同じ手法で、これからのトヨタ車の「オフローダーの顔」となっていく気配。
そしてトヨタのオフローダーのデザインが、このハイラックスから大きく変わることを予感させます。
インテリアは、無骨さが強調されたダッシュボードデザインが新型の世界観を体現しているとことを実感。タフさを感じるのです。
従来モデルは曲面を使って乗用車に近づけたソフトなデザインでしたが、新型は直線基調。
ラギッドさを際立たせた「ランドクルーザー250」のダッシュボードをイメージすれいいでしょう。
より力強さを感じさせる空間なのです。メーターは7インチの全面液晶とし、モダン化していますね。
ちなみにダッシュボードの基本デザインは全車共通ですが、グレードにより2タイプあることがわかりました。
ひとつがベーシックタイプで、インパネ左右端にあるドリンクホルダーや助手席前の収納(グローブボックスの上)にリッドがありません。
いっぽう上級タイプはそれらにリッドが備わるほか、表面仕上げもステッチが入ったりソフトタッチとなるなど、質感が高められています。日本仕様は後者の上級タイプでしょうね。
またエアコン操作パネルは「ダイヤル式」と液晶ディスプレイを組み合わせた「スイッチ式」の2タイプが存在。
そのほか操作系は、パーキングブレーキがAT車がついに電動化されたほか、MTモデルはサイドレバー式を継承していて2タイプ。
シフトレバー(セレクトレバー)は6速MTと6速ATのほか、BEV(電気自動車)は「プリウス」などと同じ電子制御式となっていて合計3タイプがあります。















































