トヨタ新型「ハイラックス」実車公開! 9代目に全面刷新で何が変わった? 日本仕様はどうなる? タイ開催のイベントで見た印象とは
新型ハイラックスの日本仕様はどうなるの?
さて、そんな新型ハイラックスの日本仕様はどうなるのでしょうか。
いまわかっている内容を整理しておくと、日本における発売は「2026年年央を予定」と公式にアナウンスされていているのみ。
ただし、いくつかヒントがあります。たとえば「日本仕様プロトタイプイメージ画像」として公開されている写真。
その写真をみると外観は2タイプあることから、日本仕様も2タイプ以上のグレードが導入されると考えて間違いないでしょう。
タイ向けは「オーバーランド」と呼ばれる上級タイプと「プレランナー」と呼ばれる乗用向けとしてはベーシックなタイプ(とはいえ見た目も装備も商用モデルとは一線を画する水準)があり、フロントバンパーのデザインが異なるのがわかりやすい違いです。
ただしタイ仕様「オーバーランド」に備わる荷台前方のバーが、日本仕様プロトイプの写真にはどれも見当たらないのが気になるところですね。
ちなみにタイ仕様のハイラックスはヘッドライトユニットが通常タイプと上位タイプの2種類存在しますが、「オーバーランド」も「プレランナー」もバータイプで縁取り状にスモールランプが点灯する上位タイプのヘッドライトを組み合わせています。
日本仕様プロトタイプとしてインテリア写真も公開されており、ダッシュボードはリッドがついてステッチも入る上級タイプ。
エアコン操作パネルも液晶ディスプレイとスイッチを組み合わせた上級タイプですが、タイ向けにとの違いも写真から読み取れます。
ステアリングヒーターやシートベンチレーション機能のスイッチがあるのが見えますは、それらはタイ仕様には設定がありません。
またセンターコンソールにはシートヒーターのスイッチもありますが、これもタイ仕様には存在しません。実に興味深い。
シフトレバーの形状からするとトランスミッションはAT(従来型も日本はATのみ)で、パーキングブレーキは電動式。
またその奥(前方)には新型で初採用されたMTS(マルチテレインセレクト)と呼ぶオフロード走行制御切り替えのダイヤルが見えます。
ハイラックスのパワートレインは、グローバルで見るとディーゼル、ガソリン、そしてBEV(バッテリー式電気自動車)の3タイプが用意。
日本向けは従来モデル「REVO」と同様に、ディーゼルが選べる可能性が高いでしょう。
こうして実車をみるといろんなことがわかるし、タイ仕様をチェックしたからこそわかる日本仕様との違いが興味深いところです。
Writer: 工藤貴宏
1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。














































