イギリス発祥の老舗ブランドが「“新型”アドベンチャーモデル」をイタリアで世界初公開! 「BSA」復活から第4弾となる「サンダーボルト」登場 その特徴とは?
イギリス発祥のバイクブランド「BSA(ビーエスエー)」が、2025年11月6日から9日までイタリアのミラノで開催された「EICMA2025」において、新型モデル「Thunderbolt(サンダーボルト)」を世界初公開しました。
あらゆるシーンでの走行を想定
イギリス発祥のバイクブランド「BSA(ビーエスエー)」が、2025年11月6日から9日までイタリアのミラノで開催された「EICMA2025」において、新型モデル「Thunderbolt(サンダーボルト)」を世界初公開しました。
このモデルは、同ブランドにとって初となるアドベンチャーバイクで、市場への投入は2026年半ばを予定しています。

1861年にバーミンガム・スモール・アームズとして設立されたBSAは、かつて世界最大のバイクメーカーとしてその名を知られていました。1970年代に一度生産を終えましたが、2016年にインドのマヒンドラ・グループ傘下クラシックレジェンズ社によってブランドが復活を果たしました。2022年の「ゴールドスター650」を皮切りに、「バンタム350」や「スクランブラー650」といった新型モデルを次々と発表しており、今回のサンダーボルトは復活後4台目のモデルとなります。
サンダーボルトは、ツーリング性能とオフロード性能を両立させていた初代モデルの伝統を受け継ぎ、現代の乗り手のために再構築されたアドベンチャーバイクです。「どこへでも行き、何でもやる」という姿勢を持つライダーをターゲットに設計されており、平日の通勤のような日常使いから週末の冒険まで、都市の舗装路から雨や泥、埃にまみれたグラベルまで、あらゆる地形で性能を発揮することを目指しています。
心臓部には、ユーロ5+に適合した排気量334ccの水冷DOHC単気筒エンジンが搭載されています。このエンジンは高トルクな特性を持ち、6速ギアボックスとの組み合わせで、力強さと効率性を両立した走りを提供します。また、15.5Lの大容量燃料タンクにより、長距離のツーリングにも対応可能です。
オフロードでの走破性と保護性を重視したタフな外観も特徴です。ラリースタイルのビーク(クチバシ)やリアラックを備え、高い最低地上高を確保しています。さらに、強化されたバッシュプレートや一体型エクソスケルトンフレーム、アップスイープエキゾースト、ナックルガードといった装備が車体を守ります。足回りには、倒立式フロントフォークとプリロード調整が可能なモノショックリアサスペンションが採用されています。
最新のライダー向けテクノロジーも数多く採用されており、プレミアムトラクションコントロールや、天候や路面状況に応じて選択できる3つのABSモード(レイン/ロード/オフロード)が、乗り手の冒険を安全に支えます。
快適なライディングと利便性を高めるための工夫も凝らされており、調整可能なフロントウインドスクリーンと計器盤、ターンバイターンナビゲーション、スマートフォンとのBluetooth接続機能、USB充電ポート、スムーズな操作感に貢献するスリップ&アシストクラッチなどを搭載。低いシート高と軽量な設計、そしてワイドハンドルバーにより、すべてのライダーにクラス最高レベルの操縦性を提供することを目指しています。
BSAを所有するClassic Legends Pvt Ltdの共同創業者であるアヌパム・タレジャ氏は、「これは世界最高の350ccアドベンチャーバイクです。信じられないなら、試乗して私の間違いを証明してください」と、その性能に絶対的な自信を示しました。
また、取締役兼共同創業者のボーマン・イラーニ氏は、「新型BSAサンダーボルトは冒険に備え、長距離走行を可能にする設計です。バイクが目的地へ届けるだけでなく、その道のりで五感を刺激することを信頼できる一台です」とコメントしています。
オンロードからオフロードまで、日常から非日常までをシームレスにつなぐサンダーボルトは、現代の冒険者の多様な要求に応える一台として、市場でどのような評価を受けるのか注目されます。
Writer: くるまのニュース編集部
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