日産「新型エルグランド」は“540万円”超え!? ボディ大型化で「アルファード」に対抗か! 超パワフルな「1.5リッター3気筒ターボ×e-POWER」搭載で“高級ミニバンの頂点”へ!
日産の高級ミニバン「エルグランド」が2026年夏にフルモデルチェンジします。4代目となる新型モデルはすべてが刷新されるのですが、一体どのようなモデルに進化するのでしょうか。
「新型エルグランド」どんな高級ミニバンに進化する?
最近は、3列シートミニバンの売れ行きがSUVに押され気味で、以前に比べて車種の数も減り、新型車の登場も滞りがちです。
その意味で注目されるのが、日産「エルグランド」のフルモデルチェンジです。
2025年10月末に開催された「ジャパンモビリティショー2025」にて新型エルグランド(プロトタイプ)が参考出品され、大いに話題になりました。

4代目となる新型エルグランドは2026年夏に発売予定とアナウンスされており、現行モデル(3代目)は2010年に発売されたので、実に16年ぶりのフルモデルチェンジとなります。
新型エルグランドは、プラットフォームやパワーユニットまで大幅に刷新され、外観も大きく変わります。
フロントマスクは伝統工芸である「組子」をモチーフにデザインされ、上級ミニバンに多いメッキパーツの使用を控えています。ライバル車のトヨタ「アルファード」とは異なるデザインコンセプトで、賛否が分かれそうですが、個性的に仕上げました。
ボディサイズは、全長4995mm×全幅1895mm×全高1975mmで、ホイールベースは3000mmです。
現行モデルで売れ筋の「250ハイウェイスターS」と比べると、30mm長く、45mm広く、160mm高いです。ホイールベースは現行モデルと変わりません。
数値を最も大きく変えたのは全高です。現行モデルは1815mmに抑えて外観がスポーティで、重心を低く抑えることで走行安定性も相応に優れている一方で、全高が低いため、アルファードに比べて外観の存在感が弱く受け取られました。車内からの見晴らしの良さもアルファードを下まわり、売れ行きに良くない影響を与えました。
そこで新型エルグランドは、床と天井を高く設定。全長とホイールベースはアルファードと同じ数値ですが、全幅は45mm、全高は40mm、新型エルグランドが上まわります。床面地上高は約460mmで、アルファードよりも10mmほど高いです。
つまり新型エルグランドは、従来のスポーティ路線ではなく、アルファードと同じく外観の存在感と車内の見晴らし感覚を強調するデザインに改めます。
内装も大きく変わります。ジャパンモビリティショー2025に参考出品された車両を見ると、インパネには14.3インチのモノリス・スクリーンが2つ並び、多彩な情報を表示します。ステアリングホイールは2本スポークで、運転支援機能のスイッチなどが装着されます。
1列目のシートはサイズに余裕があり、助手席にはふくらはぎを支えるオットマンが装着されます。
2列目は、両側にアームレストを備えたセパレートタイプで、背もたれの上側には中折れ機能が装着され、これを持ち上げると後方へリクライニングさせた時でも前方が見やすくなります。また、オットマンも装着されます。
2列目で気になるのは、アルファードで人気の高い固定式アームレストを備えたシートが設定されるのかという点です。
ラージサイズの高級ミニバンの場合、2列目にオーナーが座る用途も多く、豪華に仕上げたアルファードのような仕様も必要でしょう。
そして、新型エルグランドで最も進化するシートは3列目です。現行モデルは床と座面の間隔が乏しく、足を前方へ投げ出す座り方ですが、新型は着座姿勢が改善されます。全高が160mm高まり、床と座面の間隔を十分に確保できました。
3列目の格納方法も変わります。現行モデルは背もたれを前側に倒して格納するため、広げた荷室の床が、格納された3列目のために持ち上がります。これでは荷室高が不足して、自転車のような大きな荷物を積めません。
そこで新型エルグランドでは、3列目を左右に跳ね上げて格納する方式に変更します。これは先代エルグランド(2代目)に採用されていた方式ですが、大きな荷物も積みやすくなるでしょう。
























































