トヨタ「“8人乗り”ミニバン」がスゴい! アルファードより大きい「エスティマ後継車」! 245馬力のパワフルユニット×冷蔵庫&掃除機も搭載する「シエナ」米国仕様とは!
米国市場ではトヨタ「シエナ」が人気となっています。「エスティマ」の魂を受け継いだ大柄なみにばんですが、どのようなモデルなのでしょうか。
米国トヨタの大型ミニバン「シエナ」がスゴい!
2025年10月23日、トヨタの米国法人は、同市場で高い人気を誇るミニバン「シエナ」の2026年モデルを発表しました。
日本の「エスティマ」の魂を受け継ぎながら、TNGAプラットフォームとハイブリッドシステムによって魅力を増した新型は、どのような進化を遂げたのでしょうか。

シエナは、北米市場のニーズに合わせて1998年に誕生しました。このモデルは、日本で販売されていたエスティマが北米で「プレビア」として展開された後継車にあたります。
また、初代モデル(XL10)は、「カムリ」のプラットフォームをベースにV型6気筒エンジンを採用していました。
日本ではエスティマが「タマゴ型」というキャッチコピーを用いて、丸みを帯びたフォルムをアピールしていたのに対し、その北米向けの後継車であるシエナは、その後の世代でフロントノーズをやや長めにしたフォルムへと進化。
十分な走行性能と広い室内空間によりファミリーカーとして高評価を獲得し、北米で人気モデルへと成長しました。
そして、2020年には現行となる4代目(XL40)が登場。この4代目モデルからは、「クラウン」や「アルファード」など大型モデルに使われるTNGA(Toyota New Global Architecture)の「GA-Kプラットフォーム」を採用するとともに、パワートレインが全車ハイブリッド化されたのが大きな特徴です。
シエナのボディサイズは、全長5175mm-5187mm×全幅1994mm×全高1740mm-1770mmと、日本のアルファードをひと回り超える大柄な体躯となっています。
エクステリアデザインは、日本の新幹線からインスプレーションを受け、空力性能を徹底的に追求したフォルムとなっており、GA-Kプラットフォームと相まって広大な室内空間の確保に貢献しています。この優れた空力特性は、乗員が快適で静かに過ごせる室内環境も実現しています。
装備面では、リアゲートと両側のスライドドアにハンズフリーで電動開閉が可能な機能が備わるほか、7つのUSBポートや1500WのACコンセントが搭載されます。
さらに、車内には冷蔵庫や掃除機がビルトインされており、ファミリーで出かける際に役に立つ装備も備わっています。
安全装備には「Toyota Safety Sense 2.0」が装備されています。ミリ波レーダーと単眼カメラの2つのセンサーが、遠く、近く、広く見る目として機能し、前方車両との距離維持や横断歩行者の検知も可能とするなど、ドライバーの運転負荷軽減を実現しています。
パワートレインは、2.5リッター直列4気筒エンジンと電動モーターを組み合わせたハイブリッドシステムです。4WDモデルの場合は、後輪にも独立した電動モーターを搭載した電気式4WD「E-Four」となります。
システム最高出力は245PSですが、2トンもある巨体でありながら、EPA推定複合燃費は35mpg(約14.9km/L)というクラストップレベルの低燃費性能を誇ります。
グレードは「LE」「XLE」「XSE」「Limited」「Woodland Edition」「Platinum」まで幅広く設定されており、グレードによっては8人乗りモデルと7人乗りモデルが存在します。
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米国でシエナの価格は4万120ドルから、日本円で約626万円からに設定されています(2025年11月27日時点)。
Writer: 紫苑玲
栃木県在住。新車、軽貨物、車の中古買取相場、テック、金相場などのジャンルで記事を執筆するフリーランスライター。ドライブが趣味。SUVとスポーツカーの2台を使い分け中。自宅前が登山道のため、緊張感がある車生活を送っている。















































