快適すぎる「大型サンシェード」新搭載! リッター20キロ走る「新“7人乗り”最高級ミニバン」がスゴい! 後席の快適度も“VIP級”な12年目のホンダ「新オデッセイ」に注目!
ホンダは2025年11月6日に、ミニバン「オデッセイ」の一部改良を発表しました。ホンダの上級ミニバンは、どのような進化を遂げたのでしょうか。
唯一無二の存在感! 「オデッセイ」の魅力がさらにアップした!
2025年11月6日、ホンダの上級ミニバン「オデッセイ」が一部改良を施されました。
今回の改良によって、オデッセイの魅力はどれだけ高められたのでしょうか。

初代モデルはホンダの提唱した「クリエティブ・ムーバー(生活創造車)」の第1弾として、1994年に発表されました。
発売されるや、ミニバンでありながらセダンのように乗れる新しいクルマとして大ヒットしています。
他のミニバンと違い低重心であることが特徴のオデッセイは、3代目以降でも低床・低重心をコンセプトにして、セダンと同等の運動性能を持ち合わせながら、セダンよりも広い室内を大きなウリにしていました。
そして2013年11月登場の現行型(5代目)オデッセイは、歴代モデルで培った低床・低重心コンセプトはそのままに、後席ドアに両側スライドドアを装着して、新たな魅力を加えています。
現行・最新モデルのボディサイズは、全長4860mm×全幅1820mm×全高1695mmで、同社の「ステップワゴン」や、トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」といった、いわゆる箱型ミニバンと比較すると全高が低く抑えられているのが大きな特徴です。
エクステリアは、重厚なフロントマスクにメッキパーツを効果的に使い、高級感と存在感を両立させました。
全高が低いオデッセイでは、後席シートの居住性が気になりますが、低床・低重心のオデッセイだからこそこの点もしっかりとクリアしています。
頭上スペースは十分であり、上級ミニバンに必要な快適性も十分です。
また2列目シートには4ウェイパワーシートを装備し、オットマンとリクライニングも電動化され、非常に快適なシートに仕上がっています。
そしてシートヒーターやテーブル・アームレストやUSB端子といった、あると便利な装備もしっかりと全車標準装備です。
現行型のデビューから丸12年が経過するなかで実施された今回の一部改良では、ユーザーから要望の多かった2列目大型ロールサンシェードを全グレードに標準装備しました。
またボディカラーには日本初投入となる「ダイヤモンドダスト・パール」を採用し、カラーラインナップを一部変更しています。
心臓部には2リッターのガソリンエンジンに2つのモーターを組み合わせたハイブリッドシステムである「e:HEV(イーエイチイーブイ」を全車に搭載。トランスミッションは電気式無段変速機で、駆動方式はFF(前輪駆動)のみの設定です。
大型のミニバンながら、カタログ燃費は19.9~20km/L(WLTCモード燃費)というのも大きな魅力でしょう。
他社にはない「走れる大型ミニバン」として、その存在は唯一無二なのですが、市場にはその価値が上手く伝わっていない様子。
ライバルになるアルファード/ヴェルファイアや、同社のミニバンであるステップワゴンは、販売ランキングトップ20に顔を並べますが、オデッセイは50位近くと大きく下位に沈んでいる状態です。
しかし、クルマ好きで運転好きな人がどうしてもミニバンに乗らなければならないとなったとき、セダンやステーションワゴンなどの軽快な運転フィールを残したまま、多人数乗車ができるのは、実はオデッセイだけ。
他の箱型ミニバンとは一線を画した走行フィールを、是非より多くの人に味わってほしいところです。
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ステップワゴンやSUVが元気なホンダラインナップの中で、オデッセイはまだ真の実力が解放されていません。
一部改良でその魅力が再認識され、多くの人がオデッセイの良さを知ってくれることを願っています。
Writer: 赤羽馬
金融業・自動車ディーラー営業マンを経て、ライターとして独立。幼少期からの自動車カタログ収集癖あり。エンドユーザーに役立つ話や経済・金融とクルマに関する情報を発信中。














































