ホンダ軽バンの新機軸「Nバン」、最大のライバルは「Nボックス」!?

上級グレードが半数以上売れてるNバン、軽商用バン市場では異例

 まずFFレイアウトにしたことで、前面衝突時の安全性が向上し、同時に運転席・助手席への乗降性と居住性が良くなります。エブリイやハイゼットと乗り比べてみると、前輪のタイヤハウスに足が当たらないので、ゆったりと足を伸ばして乗れ、乗り降りも格段に楽です。

軽バンでも快適性は乗用車並のホンダ「Nバン」

 またエンジンが車外に出たことで静粛性がアップ。二列目シートの足元スペースも広くなりました。最大のメリットとしては、床下にあった後輪にエンジン駆動力を伝えるプロペラシャフトが無くなったため、低床となって後部スペースがより広く確保できたことです。

 地面から荷室床面までの高さを3モデルで比較してみると、エブリイは650mm、ハイゼットは635mm。それに対してNバンは、なんと525mm。天井までのスペースをより効率よく使える上に、バイクや自転車を積載するレジャー派には使いやすいというメリットがあるのです。

 ちなみに2名乗車時の荷室長は、エブリイが1955mm、ハイゼットが1950mm、対してNバンは1510mmと、キャブオーバー車に軍配が上がります。ですが、その弱点をカバーするため、後席を床下収納した時のフロア面は他モデルよりもフラットにし、助手席まで倒せば2635mmの最大スペース長を確保。これは同じく助手席がダイブダウンするハイゼットの 2630mmを超える数値です。

 さらに室内幅はクラス最高の1390mmを確保するなど、キャブオーバー車に引けを取る部分はほぼありません。

 このようにNバンは機能面でアドバンテージを持って登場しましたが、最大の特徴はそのスタイリング。ベースモデルのNバンは商用車然としたスタイリングですが、上位グレードのNバン+スタイルはまるでNボックスのようにスタイリッシュです。

 丸目ヘッドライトの「FUN」はルノー・カングーのようなキュートさがあり、最上級グレードの「COOL」は、Nボックスのような高級感を持っています。ちなみに予約受注の半数近くが上級グレードのFUNとCOOLということで、これは従来の軽商用バンの市場で考えると異例と言えます。

仕事だけじゃなく多彩に使える「Nバン」の魅力を画像でチェック(23枚)

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