約15年ぶり全面刷新! 日産「新型エルグランド」まもなく発売! 斬新「ツブツブ顔」×「静音ハイブリッド」搭載! 元祖「高級ミニバン」4代目が26年夏登場へ

日産は「ジャパンモビリティショー2025」で、2026年夏発売の新型「エルグランド」を世界初公開しました。果たしてどのようなクルマなのでしょうか。

元祖「キングオブミニバン」がいよいよ全面刷新!

 日産は、2025年10月29日から11月9日まで「東京ビッグサイト」(東京都江東区)で開催された「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」において、4代目となる新型「エルグランド」を世界初公開しました。

約15年ぶりにフルモデルチェンジ! 日産「新型エルグランド」どう変わった!?
約15年ぶりにフルモデルチェンジ! 日産「新型エルグランド」どう変わった!?

 エルグランドは、1997年に初代が登場した日産のラージクラスミニバンです。

「キングオブミニバン」のキャッチコピーのもと、V型6気筒の大排気量エンジンによる高級セダンのような性能と、広く豪華な内装という組み合わせは、それまでになかった「高級ラージクラスミニバン」という新たな価値を提案する大型モデルとして、瞬く間にヒット作となっています。

 その後、トヨタが2002年に真っ向から対抗するモデルの初代「アルファード」を投入したほか、日産も2代目エルグランドをほぼ同時期に発表しています。さらにホンダも「エリシオン」を導入するなど、高級ミニバンの市場が一気に拡大しました。

 ライバルの猛追は激しく、日産が高級路線を重視してV6モデルを中心とするなか、トヨタは得意のハイブリッドモデルを初代から設定する一方、廉価な直列4気筒ガソリンエンジン車も用意するなど、幅広いラインナップでエルグランドを包囲していきます。

 2010年8月、日産は3代目エルグランドを発売しましたが、ガソリンエンジン車のみのラインナップでハイブリッドなどの電動モデルは用意されませんでした。

 ボディサイズは全長4965-4975mm×全幅1850mm×全高1815mmで、ライバルに比べ低い車高がもたらす優れた走行安定性を特徴としています。

 一方トヨタは、その2年前にアルファードを全面刷新するとともに兄弟車「ヴェルファイア」も追加し、ますますシェアの拡大を進めました。

 さらに2023年には4代目アルファードと3代目ヴェルファイアを発表したことで、エルグランドとの人気の差を決定的なものにしています。

 高級セダン車からの乗り換えユーザーも増えるなど、お抱え運転手のいる「ショーファーカー」としての需要も開拓しながら、販売台数をさらに伸ばしており、デビューから2年以上が経過した今も新車販売ランキングのベスト10上位に位置する絶大な人気を集め続けています。

 その間エルグランドは、2010年登場の3代目に改良を重ねながら細々と販売していたものの、元祖“キングオブミニバン”にとって非常に厳しい状況が続いていました。

 そんななか日産は2025年2月、ターンアラウンド(経営改革)の取り組みの一環として、国内市場に新型の「大型ミニバン」を投入すると発表。同年4月にはティザー画像とともに、エルグランドのフルモデルチェンジであることを明らかにしています。

 日産ファンからの期待も日に日に高まるなか、今回のJMS2025でようやく新型エルグランドの実車がお披露目となりました。

 新型は現行モデルから大幅にサイズを拡大し、外観は「威風堂々」とした佇まいを表現したといいます。

 ボディサイズは、全長4995mm×全幅1895mm×全高1975mm(日産測定値)。日産が近年のモデルで展開を進めるデザイン言語「タイムレスジャパニーズフューチャリズム」を具現化したもので、圧倒的な存在感を放っています。

 またJMS2025に出展されたモデルには、富士の自然美を表現した「FUJI DAWN(フジドーン)」と日本古来の高貴さや格式の高さを象徴する色にヒントを得た「至極(シゴク)」の2トーンの新色を採用したことで、そのインパクトはさらに強いものとなりました。

 内装は、アイポイントを高めたことによる見晴らしの良さに加え、モダンで広がりのあるインパネデザインや初採用の大型14.3インチ統合型インターフェイスディスプレイ、紫と青をあしらった「紫檀(シタン)」の内装色などを特徴とします。

インパクト大なホイールデザインは「タイムレスジャパニーズフューチャリズム」を具現化
インパクト大なホイールデザインは「タイムレスジャパニーズフューチャリズム」を具現化

 パワーユニットは、第3世代となった日産独自のハイブリッド「e-POWER」を国内で初搭載します。

 発電特化型に専用設計された1.5リッター直列3気筒「ZR15DDTe」型ターボエンジンと、モーター・発電機・インバーター・減速機・増速機の5つの主要部品をひとつにまとめた「5-in-1 e-POWERパワートレインユニット」で構成されるもので、燃費と静粛性を大幅に向上させています。

 電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」による4WDの搭載やプラットフォームの刷新、高剛性ボディや遮音化の徹底などと相まって静かで快適な乗り心地を実現したといい、今から試乗が待ち遠しいところです。

 加えて先進安全機能も、高速道路の高度な運転支援機能「プロパイロット2.0」「プロパイロット」を搭載し、特にプロパイロットでは新たに渋滞時に時速50キロ以下のハンズオフ走行が可能となるなどの進化を遂げています。

※ ※ ※

 日産はJMS2025で、新型エルグランドを2026年夏に発売すると明らかにしました。

 巨大なライバルとなったトヨタに一矢報いることができるのか、高級ミニバンの元祖である日産の動向から目が離せません。

【画像】超カッコいい! これが斬新「ツブツブ顔」の「新型エルグランド」です! 画像で見る(30枚以上)

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Writer: くるまのニュース編集部

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