7年ぶり全面刷新! 新型「全長4.7mちょうどいいSUV」日本初登場! タフな精悍デザイン&“リビング風”の車内採用! 長距離ヨユーのパワトレや“日本専用装備”も魅力! 2026年発売のヒョンデ新型「ネッソ」って?
ヒョンデ・モビリティ・ジャパンは、「ジャパンモビリティショー2025」(東京ビッグサイト)で、燃料電池車「NEXO(ネッソ)」の新型モデルを日本初公開しました。フルモデルチェンジにより、水素燃料電池やパワートレインの性能向上に加え、室内空間やデザイン、快適性も大幅に進化。2026年上半期の日本発売が予定されています。
新型には日本向けの専用装備も!
2025年10月29日(一般公開日は31日)から11月9日まで、東京ビッグサイト(江東区有明)で開催された「ジャパンモビリティショー2025」において、ヒョンデ・モビリティ・ジャパンは燃料電池車「NEXO(ネッソ)」の新型モデルを日本で初めて公開しました。
7年ぶりのフルモデルチェンジで2代目となりましたが、どのように進化したのでしょうか。

新型ネッソは、2025年4月のソウルモーターショーで世界初公開されました。今回、日本でも公開されたことから、日本市場での販売も予定されており、2026年上半期の発売開始が見込まれています。
進化の最大のポイントは、水素燃料電池スタックとパワートレインです。まず、水素燃料電池スタックの最高出力は従来モデル比で16%向上し、110kWとなりました。
また、水素タンク容量も6.33kgから6.69kgに増加しています。さらに、新型モーターと高効率インバーターを採用することで、WLTP基準で最大826kmの航続距離を実現しています。
新型パワートレインは動力性能の向上にも寄与しており、システム出力は135kWから190kWに高められました。その結果、0-100km/h加速タイムは9.2秒から7.8秒へと短縮されています。
燃料電池車としての性能向上が図られている新型ネッソですが、クルマとしての進化や変化も見逃せません。
ボディサイズは全長4750mm×全幅1865mm×全高1640mmとなり、従来モデルより全長で80mm、全幅で5mm大きくなっています。
これにより、より広い室内空間が確保されており、「このサイズ感で広い室内空間を実現することで、より多くのユーザーをターゲットにできる」という戦略もあるとのことです。
エクステリアデザインは、ヒョンデの新しいデザイン言語「アート・オブ・スティール」を体現しており、素材本来の強さと自然な造形性を反映しています。
スチールの耐久性と汎用性に基づく緊張感と力強さが意識されており、先代モデルに比べてSUVらしい力強さが際立った印象です。多くの人に受け入れられやすいデザインになっています。
インテリアデザインも刷新されており、インパネはリビングのような空間演出を意識して設計されました。
居心地の良さを重視したインテリアに加え、レザーの使用拡大や14個のスピーカーを備えるBang & Olufsenサウンドシステムの搭載など、先代モデルより豪華な装備が充実しています。
乗り味についても、コンフォート性能の向上に重点が置かれています。ボディサイズの拡大に伴い車格が上がり、高級車らしいモデルへと進化したと言えるでしょう。なお、販売はワングレードでの展開が予定されています。
さらに、日本市場向けにV2L(Vehicle to Load)やV2H(Vehicle to Home)機能を装備している点も注目に値します。
世界的に参入メーカーが少ない燃料電池車の分野において、新型ネッソの進化を見ると、ヒョンデが「燃料電池車にも本気」で取り組んでいることが伝わってきます。
Writer: 西川昇吾
1997年生まれ、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。大学時代から自動車ライターとしての活動をスタートさせる。現在は新車情報のほか、自動車に関するアイテムや文化、新技術や新サービスの記事執筆も手掛ける。また自身でのモータースポーツ活動もしており、その経験を基にした車両評価も行う。






















































