トヨタ新型「ステーションワゴンSUV」まもなく発売! 全長4.8m“カクカクボディ”&「クラウンより広い」車内の荷室がイイ! “画期的な四駆システム”採用の「bZ4Xツーリング」とは?
2026年春ごろの日本発売を控える「bZ4Xツーリング」は一体どのような仕様になるのか、現行「bZ4X」との違いはどこにあるのか、欧州でのワールドプレミアで判明した情報をもとに解説します。
荷物も遊び心もたっぷり収納!使い勝手万能なパッケージ
トヨタの電気自動車「bZ4X」の派生モデル「bZ4Xツーリング」の登場が間近に迫っています。
日本では2026年春ごろの発売が予定されており、多くの人が注目していることでしょう。
では、2025年10月に一部改良が行われた新型bZ4X(SUVモデル)との違いはどこにあるのでしょうか。

bZ4Xは、トヨタ初の量産型電気自動車として2022年5月に発売されました。スバルとの共同開発によるEV専用プラットフォーム「e-TNGA」を、トヨタ車として初めて搭載したSUVです。
2025年10月の一部改良では、航続距離の向上や急速充電時間の短縮など、電気自動車としての利便性を大きく向上させるアップデートが行われました。
一方、bZ4Xツーリングは、bZ4Xシリーズに新たに加わるステーションワゴン風SUVです。広大なスペース、十分な航続距離、高出力のパワートレインを備えています。
日本仕様の詳細はまだ明らかにされていませんが、2025年5月にベルギー・ブリュッセルで世界初公開されたbZ4Xツーリングのスペック(目標値)や装備など、現時点で分かっている情報を紹介します。
まずボディサイズは、全長4830mm×全幅1860mm×全高1620mm、ホイールベースは2850mmです。bZ4Xとの比較では、全長が140mm、全高が20mm、それぞれ拡大しています。
ちなみに、同社の「クラウンエステート」(全長4930mm×全幅1880mm×全高1625mm)よりは若干小さいサイズです。
SUVとステーションワゴンの要素を融合させた四角いシルエットで、フロントにはトヨタ車の象徴的デザイン「ハンマーヘッドフェイス」を採用。
ホイールアーチはブラック仕上げで、ブラック塗装のアルミホイールや専用ルーフレールも装着されており、アウトドアテイストを前面に押し出したデザインになっています。
リアは横一文字のコンビネーションランプを採用し、先進的な印象を与えます。ボディカラーには新色のブロンズが設定されます。
内装は2列シート5人乗りで、水平基調のシンプルなインパネデザインを採用。新型bZ4Xと同様に、14インチの大型センターディスプレイを装備しています。
ボディ後部を延長したことでラゲッジスペースも拡大し、荷室容量は600リットル。bZ4Xに比べ3分の1以上広くなりました。
これはクラウンエステート(570リットル)よりもやや大きく、レジャーやアウトドア、車中泊などのシーンで活躍しそうです。
bZ4Xツーリングのシステム最高出力は、FWD(前輪駆動)モデルが165kW(224PS)、AWD(4輪駆動)モデルが280kW(381PS)の見込みです。
bZ4XのAWDモデル(342PS)を上回り、トヨタの電気自動車の中で最もパワフルなモデルとなりそうです。さらに、最大1500kgのトレーラー牽引能力を備えている点も特徴です。
AWDモデルは、スバル譲りの4輪制御システム「X-MODE」を搭載。路面状況に応じたモード選択により、雪道や悪路での走行をサポートします。
リチウムイオンバッテリー容量は74.7kWhで、WLTPサイクルに基づく航続距離の目標値は最大560kmです。
充電は最大150kWの急速充電に対応。また、バッテリー温度を事前に最適化する「プレコンディショニング」機能により、寒冷地での急速充電も便利になっています。
現時点での価格は未定ですが、現行bZ4X(480万円〜600万円、消費税込み)と比べてどのような価格設定になるのか注目されます。
Writer: 山城颯太
理系国立大学を卒業後、自動車メディアを中心にフリーランスのライターとして活動中。TOEIC 925点。クルマから電車、飛行機まで乗り物大好き。主に新型車のグレードに焦点を当てたモデル紹介、海外車の執筆などを担当。




























