日産「“老舗”コンパクトカー」復活に期待大! 欧州「マイクラ」日本導入はどうなる!? 40年続いた“国民的ブランド”「マーチ」はなぜ消滅してしまったのか
国民的な大衆車ブランドがこのまま消えゆくのはしのびない……
一方で、欧州で後継車として登場する新型EV「マイクラ」が日本に導入されるのでは、という期待の声もあります。
マイクラは、欧州向けマーチに初代からつけられており、こちらも歴史ある名称です。
2025年10月29日に開幕した「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」では、初日のプレスデー(報道発表日)にのみ、このマイクラが展示され注目を集めていました。
![長きにわたり親しまれた国民的な大衆車ブランド「マーチ」復活に望みを託したい![画像は3代目(K12型)マーチ]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/11/20251119_NISSAN_K12_MARCH_001.jpg?v=1763540396)
しかし新型マイクラは、アライアンス先のルノーなどと共同で欧州にて開発されたEV専用プラットフォームをベースに製造されています。
一般来場者に公開されたあとのJMS2025会場でもせっかく披露されたマイクラの展示車は撤去され、わざわざ国内向けの市販モデルに変えられていました。
そもそもマイクラはe-POWERなどハイブリッド車の設定がないこと、欧州での想定価格は日本円で約480万円にも達していることなど、マーチが築き上げてきた「手頃な国民車」というイメージとはかけ離れています。
日本市場への導入ハードルは極めて高く、マーチとしての復活も現実的ではないと考えられます。
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マーチが40年間愛されたのは、時代のニーズに合わせて「誰もが気軽に楽しめる」という価値を提供し続けたからです。
その価値は、手軽な移動手段という枠を超え、多くの人々の生活に寄り添ってきた、日本のモータリゼーションの歴史そのものといえるでしょう。
とはいえ、長きにわたり親しまれた国民的な大衆車ブランドだけに、このまま消えゆくのは惜しい限り。その名が次世代の軽自動車やコンパクトカーに継承されるわずかな可能性を密かに期待したいところです。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。




























































